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- 匿名
- 15/12/05 06:33:43
フジテレビ系(FNN) 12月2日 17時17分配信
9人の命が奪われた、中央自動車道・笹子トンネルの天井板崩落事故から3年。犠牲者の追悼式典が行われ、事故で肉親を亡くした遺族が、悲痛な胸の内を明かした。
亡くなった石川友梨さん(当時28)の妹・愛さんは、「今でも、はっきりと覚えています。あなたが亡くなった時、わたしは妊娠7カ月。結婚して2週間。自分の人生で、最も幸せ絶頂期に、あなたがくれたプレゼントは、あなたの死という最低なものでした。事故から数週間後に、あなたを山梨へ迎えに行った時、あなたと対面しました。だけど、対面したあなたは、わたしの知っているお姉ちゃんじゃなかった。重さ1.2トンの天井版に押しつぶされて、助けてと叫びながら、1,000度近い炎で3時間も焼かれたあなたは、手もなくて、足もなくて、体の中で一番堅い歯でさえ残ってなかった。上下分かれ、ばらばらになって、小さな炭の塊でした」、「あなたたちは、本当にわかっていますか。あなたたち、ここにいる人たちが、1人ひとり、本当のプロの意識がなかったゆえに、ここにいる9人は死にました。自分たちで、ちゃんと危険を考えて、何千人も社員がいるんだから、誰か1人が、『この点検方法はおかしい、天井版が危ない』って言ってくれたら、お姉ちゃんたちは、死なずにすみました。あなたたちは、家に帰れば、大好きな家族に会えるかもしれないけど、わたしたちは、自分が死ななければ、家族に会うことができません。あなたたちは、本当にそのことをわかっているんですか?」などと語った。
重い天井板が次々と車を押しつぶした、この事故をめぐっては、警察が、業務上過失致死傷の疑いで捜査しているほか、犠牲者5人の遺族が、中日本高速などに、総額およそ9億円の損害賠償を求めている。
事故で犠牲となった石川友梨さんの妹・愛さんは、「3年前のきょう、あなたたちは、空へ帰っていきましたが、あなたたちが、命がけで教えてくれたことや、残してくれたものから、わたしたちは、それぞれ感じたり、学んだりし、命を大切に生きていきます。石川友梨の妹、愛」とメッセージを結んだ。
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