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- 匿名
- 15/10/12 19:25:24
産経新聞 10月12日(月)17時51分配信
日本臓器移植ネットワークは12日、千葉県内の病院に急性脳症で入院中の6歳未満の男児が、臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。6歳未満の脳死判定は平成22年の改正移植法の施行後、4例目。
移植ネットによると、男児の心臓は東京大病院で10歳未満の男児に、肝臓は国立成育医療研究センターで10歳未満の女児に、腎臓は千葉東病院で30代の女性に、それぞれ移植される予定。家族はほかに肺、膵臓(すいぞう)、小腸の提供を承諾していたが、医学的理由で移植が断念された。摘出手術は13日未明に行われる予定。
男児は9日昼、提供施設で「脳死とされる状態」と判断された。両親が臓器提供について質問したため、移植ネットのコーディネーターが病院に行き、臓器提供について説明。両親ら6人の総意で提供を決断したという。18歳未満の子供は虐待が確認された場合は臓器提供ができないが、移植ネットは「虐待がないことを確認した」としている。
移植ネットは12日、「誰かが救われたり、誰かの苦しみが和らげられる可能性があることは、私たちに残された一つの希望」とする両親のコメントを発表した。コメント全文は以下の通り。
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子供を失うことになり、親として深い悲しみの中にいます。その中で、臓器の提供により誰かが救われたり、誰かの苦しみが和らげられる可能性があることは、私たちに残された一つの希望のように感じています。
私たち夫婦は、日ごろからお互いや子供に万が一のことがあれば臓器提供しようと話し合っていました。不幸にもこのような状況になってしまった今も、その判断に迷いはありません。しかしながら、説明を聞いて、前例の少なさや、必要なこととはいえ、報道機関に発表されることには少なからず戸惑いを感じています。
私たちのこの選択が、誰かの希望になり、そして誰かの幸せの妨げにならないよう、また私たちの決断をどうか静かに受け入れていただけるよう、願う次第です。
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