匿名
読売新聞 9月5日 10時26分配信
医師が腸閉塞に気付かず、手術が遅れて女性(当時63歳)が死亡したとして、女性の夫(67)らが、福岡県久留米市の社会医療法人「天神会」と主治医ら医師3人に計約8000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が4日、福岡地裁久留米支部であった。
太田雅也裁判長は「速やかに手術すれば救命できた可能性が高い」として同会と医師2人に計約4500万円の支払いを命じた。
判決によると女性は2009年4月6日、腹痛を訴え、同会の新古賀病院(久留米市)を受診。急性胃腸炎と診断され入院したが、症状が悪化。腸閉塞と診断され、2日後に手術を受けたものの、同18日に敗血症で死亡した。太田裁判長は「問診やコンピューター断層撮影法(CT)検査などで腸閉塞の特徴的な症状が認められたのに見過ごした」などと医師2人の過失を認めた。
同会は「判決を見ていないのでコメントできない」としている。
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