• No.650 匿名

    15/07/18 17:33:00

    >>649つづき
     ■維新見限り採決決断「党内掌握できていない。待っても無駄」

     政府・与党ペースで進んだ安全保障関連法案の衆院攻防。常に戦況をコントロールしていたのは首相官邸の2人だった。

    「維新が納得いくまで付き合ってやってほしい」

     菅義偉官房長官は「7月16日衆院通過」の方針を固めた後も、自民党の佐藤勉国対委員長に電話で要請を続けた。

    安倍晋三首相も周囲に

    「派遣法と同じでいいんだよ」

    と指示していた。

     2人の念頭にあったのは、来るべき衆院採決時の印象だ。

    批判の強い「強行採決」を避けるため、できれば維新の党の本会議出席を確保したい。

    6月19日の労働者派遣法改正案の衆院通過時には、政府案の修正と引き換えに維新が採決に出席しており、その“再現”を狙ったのだ。

     しかし、維新は迷走する。

    7月8日に民主党と領域警備法案の共同提出に踏み切ると、「60日ルール」行使を妨害するために今月下旬以降の特別委採決を与党側に求め始めた。

    政府・与党内には維新への不信感が一気に広がった。

     ◆大島氏「秘策」不発

     政府・与党にとって、最後のハードルは大島理森衆院議長の存在だった。

     国対畑が長く、野党への根回しにたけたことから、ついたあだ名が「握りの大島」

    議長という中立な立場もあって、大島氏からみると、維新に傾倒して民主党をないがしろにするかのような政府・与党の対応は不満だった。

    大島氏は周囲に「できれば、維新、民主両党ともに採決に出席させたい」と伝え、16日の衆院本会議開会のベルを鳴らさないこともにおわせて与野党ににらみをきかせた。

     しかし、維新の松野頼久代表らが14日、自民党への根回しがないまま強行採決を許さないよう直談判に訪れたことが大島氏を困惑させた。

    大島氏をよく知る自民党派閥領袖(りょうしゅう)は

    「あれで、大島氏だけでなく政府・与党が『党内をグリップ(掌握)できない維新を待っても無駄』と維新を見限り、完全に16日衆院通過の日程が固まった」と語る。

    つづく

  • No.652 匿名

    15/07/18 17:36:01

    >>650つづき
     大島氏は要請があれば議長斡旋(あっせん)に乗り出し、補充質疑実施や与野党で充実審議の覚書を交わさせることなどを検討していたという。

    ただ、民主党からの斡旋の申し出は最後までなく、大島氏の“秘策”が日の目を見ることはなかった。

     与党が維新の採決出席を断念した決定的な節目も、同じ14日だった。

    自民党の高村正彦副総裁と公明党の北側一雄副代表は、維新の柿沢未途幹事長や今井雅人政調会長らと安保関連法案の対案の修正協議を行う会談で、ちぐはぐな対応に不信感を募らせた。

     「こちらが維新さんの見解でよろしいですよね?」

    与党側が前日、維新関係者から入手したとされる対案の修正に関する資料を示すと、柿沢氏らは予想外にも「寝耳に水」の反応を示した。

    高村氏らは維新内で方針が共有されていないことを感じ取った。

     ◆民主「不信任」温存

     このころ、民主党は大きな戦略転換を図った。

     「あらゆる手段を使って採決を阻止する」

    特別委採決を控えた15日午前、民主党の安住淳国対委員長代理は記者会見で高らかに宣言した。

    が、午後の採決時にはプラカードを掲げて大声で抗議するにとどめた。

     野党が重要法案で政府・与党と対峙(たいじ)するときには、内閣や担当閣僚の不信任決議案提出などで対抗するケースが多いが、民主党はこれも封印した。

    内閣不信任決議案は会期内に1回しか使えない。

    旧態依然の徹底抗戦がイメージ悪化につながるとの懸念もあった。

     民主党は、安保関連法案の参院審議が大詰めを迎える9月上旬以降が本格攻勢のタイミングとにらむ。

    その間には九州電力川内原発再稼働、戦後70年談話など安倍政権の課題が山積する。

    ある民主党幹部はつぶやいた。「安倍政権を追及するのに、まだ70日以上もある。先は長い」
    (内藤慎二、沢田大典)

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