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>>212記事だからアンカー付けるね。
<クリミア>住民投票にOSCE監視団を招待
毎日新聞 3月11日(火)10時44分配信
【モスクワ田中洋之、キエフ樋口直樹】
ウクライナ南部クリミア自治共和国議会は10日、ロシア連邦への編入の是非を問う16日の住民投票に全欧安保協力機構(OSCE)の監視団を招待したことを明らかにした。ロシア通信などが伝えた。
国際的な監視団を受け入れることで住民投票の正当性をアピールする狙いがあるとみられる。
一方、OSCE側は、ウクライナ政府によるものでない限り要請には応えられないとの立場で、住民投票を巡る駆け引きが続いている。
自治共和国議会によると、監視団の招待はOSCE現議長国のスイス政府に伝達され、監視団の活動に必要なすべての条件を保障する用意を表明したという。
また、住民投票の管理委員会は10日、ロシア中央選管から監視団派遣の申請があったことを明らかにした。
一方、自治共和国からの監視団派遣要請について、OSCEの選挙管理・監視活動を担当する民主制度・人権事務所の報道官は10日、毎日新聞の取材に対し
「公式な外交チャンネルを通じた派遣要請を受け取っていない」
と断ったうえで
「そのような要請は、OSCE加盟国の法的資格を持つ当局、すなわちウクライナ政府からなされなければならない」
と述べた。
ウクライナ憲法を無視して住民投票を強行しようとしている自治共和国の要請には応えられないことを明確にしたものだ。
領土の一体性を維持するため住民投票に断固反対しているウクライナ政府が、OSCEに監視団の派遣を要請することは考えられない。
また、ウクライナ政府は先に、OSCE加盟国に対しクリミアでの軍事監視活動への参加を要請。
欧米など約20カ国から成る非武装の軍事監視団がこれまで3回にわたり現地入りを試みたが
いずれも親ロシア派武装集団に行く手を阻まれている。
自治共和国のアクショーノフ首相は10日、OSCEの軍事監視団がクリミア入りを阻止されていることについて
「我々はクリミアで不確実な情報を広めてほしくない」
と述べ、立ち入り拒否を正当化した。
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14/03/11 17:39:57