• No.2190 参考

    13/01/30 23:43:25

    【体罰 こう思う】
    作家 岩崎夏海さん(44)「“全否定”の弊害に目を向けろ」産経
    2013.1.29 17:39

     -岩崎さんは自身の有料メールマガジン「ハックルベリーに会いに行く」で「体罰は悪くない」とつづっている

     「自分が子供の頃は親や教師、先輩からも殴られた。小学校担任からはルールを破ったときにたたかれ、深く反省した。逆に高校時代、みせしめ的にたたかれたときは反発した。体罰には良い体罰と悪い体罰がある。だから体罰を全否定すると、もっとひどいひずみを生む。殴られたことがなければ、その痛さや不条理さ、殴られない、ありがたみも分からない」

     -桜宮高校バスケット部の体罰事件をどう思う

     「報道によると、顧問は(自殺した)生徒に『殴ってもいいか』と確かめながらやっていた。自信の無さの表れだ。顧問自身、強くなければいけないという強迫観念にかられ、主将という中間管理職的の生徒をみせしめにすることで、チームをまとめ、強くしようとしたのだと思う」

     -なぜ、みせしめが必要なのか

     「簡単だから。主将を叱ることで部員全員が叱られたと感じる。また、主将が自分たちの身代わりに殴られたということで、他の部員は『自分は殴られない』と安心できる」
     「指導は精神の高潔さとともに、相当腹をくくらないと難しい。社会のひずみが弱い場所に生じるよう、指導者が全体の構造を正しく作れなかった場合、一点にストレスが集中してしまう。痛ましいことだが、そういうことが起きてしまう」

     -学校の再生のためには何が必要か

     「全ての責任を体罰に帰して、単純化するのは問題の先送りだ。(自殺した)生徒は殴られた痛みより、心の痛みが大きかったはず。罪の軽重はあるにしても、顧問、部員、学校、教育委員会、保護者、社会…。もっと複合的に重層的に考え続けなければ」

     -体罰禁止では問題は解決しない?

     「反発する人もいるだろうが、体罰も暴力も、もともと動物である人間に備わった一部。うまく折り合いをつける術を学んだ方がいい。暴力を知らずに育つのは、雨降りの日を知らずに育つようなもの。何事もバランスが大事だ。全否定して行き過ぎては、もっと大きな弊害が生まれる」

    つづく

コメント

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返信コメント

  • No.2191 つづき

    13/01/30 23:48:48

    >>2190
     -スポーツで身を立てようという生徒は実績を挙げるため、厳しい指導を求める傾向がある

     「『ゆとり教育』の揺り戻しで、数年前から、以前より体罰が許容される雰囲気が出てきたと感じていた。しかし、『しごかれるから練習する』という生徒は社会の中で通用しない」

     「変化が激しいこれからの社会で何よりも大切なのは学習力。頭が良くなければ、スポーツ選手の場合、早ければ体力が落ちた20代後半ではじき出される。平均寿命まで生き抜くためには、暗記ではなく、誰かに言われたからでもなく、自分で学習する能力、知恵を身に付けなければ。新しい技術を身に付ける力や勉強の仕方を教える文部両道の教育が必要だ」

     -良い指導者と出会うためには?

     「評判を信じず、自分の目で確かめること。子供が高校生になれば、親はアドバイスはできても最終的には自分で判断するでしょう。だから、周囲ができることは必ず逃げ場を用意しておくこと。大人になれば逃げ場のない環境に自ら身を置くことを自分で選ぶこともあるが、それまでは子供を追い込んではいけない」(村島有紀)

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