匿名
挙式直前の逮捕、妻は破水…投資詐欺「受け子」の現実
産経新聞 11月11日 20時9分配信
架空の金融商品 購入話を持ちかけ、多額の現金をだまし取る詐欺事件が全国で頻発している。奈良県警は10月下旬以降、 詐欺グループで現金の受け取り役を命じられた「受け子」と呼ばれるメンバーを立て続けに逮捕した。
こうした末端のメンバーは、グループ上層部の暴力団関係者などに指示されるがまま犯行に加担し、真っ先に逮捕されるという“役回り”だ。
結婚式の2日前に逮捕され、初公判の日 に妊娠中の妻が破水…。家族や婚約者ら周囲の人生をも暗転させた受け子たちの 人間模様が、それぞれの公判から垣間見 えた。
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No.1 主 匿名
12/11/11 21:23:17
■“劇場型”の勧誘
奈良県警は10月30日、架空の金融商品の購入を持ちかけ、奈良県田原本町の女性(79)から現金600万円を詐取したなどとして、詐欺などの疑いで住所不定、自称コンサルティング業の男(27)=同罪で公判中=と、千葉県市原市南岩崎の無職の男(21)ら3人を逮捕したと発表した。
県警によると、3人は共謀し2月以降、女性宅に架空会社名義のダイレクトメール(DM)を発送した。
「信託受益権」の購入を持ちかけた後、今度は電話で別の架空会社社員を名乗り「購入する権利を譲ってほしい」と勧誘。
女性が承諾すると、再度、DMの送付元の会社をかたり「名義貸しは違法」と追い込んだ上、女性宅で現金600万円をだまし取るなどしたという。
信託受益権とは、不動産などの信託で発生した利益を受け取る権利だ。
詐欺グループは、DMの送付元の会社を東京都内の「日本明治開発」と名乗り、架空の環境事業や社長の写真を掲載したパンフレットも送りつけていた。全国各地でも、同じ会社名で数件、このDMが送られているのが確認されている。
■監視される「受け子」
自称コンサルティング業の男の公判が開かれた奈良地裁の法廷では、犯行に至る経緯が明らかになった。
男は高校中退後、職を転々とする中、知人からの紹介で詐欺グループのメンバーと接触した。今回の事件前には別の詐欺事件で、ATM(現金自動預払機)から現金を引き出す際の見張り役もしていた。
3月初旬、暴力団関係者を名乗る人物から、受け子役を命じられた。
経済苦から一旦は引き受けるも、犯行前日にやめようとしたが「やめるなら損害を弁償しろ」などと脅された。
結局、抜けることができなかった男は行き先を知らされないまま、関東から新幹線で関西方面に移動。道中では、タトゥー(入れ墨)をした前述の無職の男が監視役のような形で同行し、被害者との受け答えを想定した受け子用のマニュアルを読まされた。
男は奈良県に到着すると、女性宅でマニュアル通り現金600万円を受け取った。現金はそのまま詐欺グループに渡したが、縁を絶つため報酬は受け取らなかったという。
被害女性はさらに300万円を要求され、長年積み立ててきた定期預金を解約しようとしたところで、金融機関の職員が被害を察知。女性は職員に付き添われて県警に相談した。
県警はここで「だまされたふり」をしてもらう作戦を展開し、現金を受け取りにきた住所不定、無職の男(20)を3月に逮捕。
さらに捜査を進め、8月末に千葉県内のウイークリーマンションで、自称コンサルティング業の男を逮捕した。
公判では、男の逮捕現場に居合わせた交際中の女性が証人として出廷。
被告人席に座る男を前に、弁護側の尋問に「自立して罪を償い社会に貢献してほしい」と発言し、釈放後も交際を続けて見守る意向を明らかにした。
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No.2 主 匿名
12/11/11 21:24:12
■狂う人生、地道でいいから…
詐欺グループの受け子たちは、金銭欲などに駆られて犯行に加担した末、真っ先に逮捕され、自身だけでなく家族や周囲の人たちの人生を狂わせるケースも多い。
奈良県警が同様の詐欺事件で逮捕した東京都足立区の飲食店員の男(32)も、その1人だ。
男は7月上旬、奈良県桜井市内の60代女性と岐阜市内の70代女性に架空の株式購入話を持ちかけ、現金計約940万円をだまし取った詐欺事件で受け子を担当。県警と被害者の「だまされたふり作戦」で8月3日に逮捕された。
10月19日に奈良地裁で開かれた初公判では、男の父親が証言台に立ち、逮捕が男の結婚式の2日前だったことを告白した。
突然連絡が取れなくなり、「事故に遭ったのでは…」と心配していたところ、まさかの逮捕を知らされたという。
父親は、男の妻が妊娠中で、逮捕後は収入がなく、生活保護を受給して暮らしており、初公判当日の早朝に破水して入院したことも明らかにした。
さらに、妻の現在の心境を語る言葉も、父親の口から伝えられた。
「地道なものでいいから、きちっとした家族生活が送りたい。人間関係を清算して普通の企業に就職し、社会経験を積んでほしい」
■なかなか見えない中枢
捜査関係者によると、詐欺グループにはこうした受け子のほかにも、被害者に電話をかける「掛け子」や、振り込ませた現金をATMから引き出す「出し子」などがいる。
しかし、こうした末端メンバーを逮捕しても、ほとんどがグループの全容を知らされていないため、元締めまで到達しないという。
また、詐欺に使う銀行口座や携帯電話などを用意する組織もそれぞれ独立しており、被害者の着信履歴や振込先の口座からグループの中枢部に捜査の手を伸ばすことも難しいという。
こうした状況の中で、被害を把握した各都道府県警は情報交換を重ね、詐欺グループが潜伏するアジトを突き止めて捜査員を派遣。24時間態勢で監視し、容疑を固めていく地道な捜査を続けている。
捜査関係者は「詐欺グループのメンバーを立件するため証拠をそろえるには長い時間を要する。被害が多発する中で捜査が追いついていないのが現状だ」と悔しさをにじませる。
それでも「被害者には高齢者が多く、生涯かけて積み立てた虎の子の財産が根こそぎ奪われている」とし、「卑劣な犯行は絶対に許さない」と厳しい姿勢で捜査に臨んでいる。
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