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「早急に日本人連れてこい」 昭和53年頻発 北が緊急指令か
産経新聞 10月14日(日)7時55分配信
■蓮池さんに実行犯説明
平成14年10月に帰国した拉致被害者、蓮池薫さん(55)、祐木子(ゆきこ)さん(56)夫妻を拉致したとして国外移送目的略取容疑で国際手配されている北朝鮮工作員、チェ・スンチョル容疑者が、拉致された直後の被害者に「早急に日本人を連れてこいと指令を受けた」と説明していたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。
蓮池さん夫妻が拉致された昭和53年は日本人10人が拉致されたほか、韓国、タイ、マカオ、ルーマニア、レバノンでも拉致事件があり、北朝鮮上層部が緊急的に拉致指令を出した可能性が強まった。
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捜査関係者によれば、チェ容疑者は53年7月下旬、北朝鮮の工作機関「対外情報調査部」から拉致指令を受け、拉致実行役の3人と新潟県柏崎市に潜入。
海岸付近で2、3日、拉致対象者を探していたところ、同31日にデートに訪れた蓮池さんらを見つけ、チェ容疑者が「たばこの火を貸してくれ」と薫さんに声をかけ、拉致を実行した。
薫さんらが北朝鮮に到着後、チェ容疑者は「拉致実行部隊は急遽(きゅうきょ)構成されたため、3人の戦闘員(実行役)は慣れていない様子だった。
潜伏中に度胸試しに飲食店でカレーライスを注文させ、『堂々としていれば大丈夫』と教えた」といったエピソードを語った。
チェ容疑者は、日本人拉致を指示された当初、一度は拒否したが、対外情報調査部の姜海龍(カン・ヘリョン)元副部長から叱責され、再教育を受けたことも説明したという。
姜元副部長は1978(昭和53)年に韓国人被害者で女優の崔銀姫(チェ・ウニ)さんが北朝鮮に連れ去られた際、南浦(ナンポ)港で金正日総書記とともに出迎えた側近。
金総書記は76(昭和51)年に「工作員を現地人化させるため、現地から教官を連れてこい」との拉致指令を出した。
しかし、その年に拉致された日本政府認定の被害者はおらず、翌昭和52年は横田めぐみさん=拉致当時(13)=ら3人。
公安関係者は「拉致計画の進捗(しんちょく)が悪かったので、53年に上層部から緊急指令が出されたのでは。各国でも拉致事件が頻発している」と分析している。
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12/10/14 09:24:29