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- 20/03/12 15:40:33
「安倍が新型肺炎に罹ればいい」 文在寅“医学参謀”の品性なき発言のウラ
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/03091745/?all=1
デイリー新潮 2020年3月9日掲載
鈴置高史
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の医療分野の参謀が「安倍晋三首相が新型肺炎に罹ればよい」と述べた。弾劾の危機に直面する左派政権のあがきだ。発言を韓国観察者の鈴置高史氏が読み解く。
■日本が隠ぺい工作
鈴置:韓国の国民健康保険公団の金容益(キム・ヨンイク)理事長が3月3日、左派の政治家が主宰するYouTubeチャネルに出演し、「今日の日本の国会で安倍が答弁しながら咳をかなりしていたらしい」と振られ、以下のように答えました。
・それもいいですね。その方(かた)がちょっと(新型肺炎に)罹れば(日本の患者数の隠ぺい工作が)変わるのではないか。
(略)
――医学者がなぜ、隣国の首相の病気を望むのでしょうか。
鈴置:韓国では、特に政権側の人々は「日本政府は新型肺炎の感染者数数を抑えるために、敢えて積極的に検査をしないのだ」と言い出しています。金容益理事長の「安倍は病気に罹れ」発言も、その文脈の中で語られたのです。
(略)
――何を根拠に隠ぺい工作と決めつけるのでしょうか?
鈴置:根拠は何もありません。韓国では議論は事実に基づかなくてもいいのです。自分に有利になるよう、適当に事実をねつ造するのが常道です。
――「自分が有利」になるのですか?
鈴置:文在寅政権は新型肺炎で窮地に立ちました。保守派は「中国全土からの入国を禁止しなかったため感染が韓国で拡大した」と主張、大統領の弾劾に動いています(「新型肺炎で『文在寅』弾劾 “習近平に忖度するな、中国からの入国を全面禁止せよ”と保守」参照)。
文在寅政権は国内の防疫戦術の選択にも失敗しました。軽症者も陰圧室の完備した病院に入院させた。その結果、病院が軽症者で埋まってしまい、重症の患者が自宅で待機するうちに死亡するケースが急増したのです。一種の医療崩壊です。
朝鮮日報の医学専門記者であるキム・チョルチュン氏らが「患者は20倍多いというのに…MERS規定に縛られた政府の対応」(3月2日、韓国語版)で以下のように指摘しています。
・(こうした失敗は)2015年に発生し186人が感染したMERS(中東呼吸器症候群)の規定にこだわった政府の防疫対策が原因だとの指摘が出ている。
・致死率は高いが感染力は弱いMERSへの対処方法を、MERSとは正反対の致死率は低いが感染力が強く、患者数が(3月1日時点で)4000人近い武漢肺炎(新型肺炎)への対処に機械的に適用したのだ。
韓国政府は3月1日に方針変更を表明、生活治療センターを設置し、軽症患者を病院から移し始めました。
ただ、死亡者は増え続け、3月9日0時時点で51人にのぼります。日本の7人と比べれば明らかに多い。後に検証した際「方針転換が遅かった」との批判が起きると思われます。
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