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- Jul.
- 18/11/25 14:24:33
夜間定時制の神戸市立楠高校(同市兵庫区)で今年3月、2018年度入試の受験者が定員を下回っていたのにもかかわらず、中学3年生で受けた重度脳性まひの男性(16)が不合格となった。兵庫県内の公立高校入試のうち、定員割れで唯一の不合格だった。「障害が理由だったのではないか」と訴える本人や両親に対し、「本校の教育に足る能力と適性を備えているかどうか、総合的に判断した結果」とする学校側。話し合いは平行線のままだ。(鈴木久仁子)
受験で学校側は、読み上げや代筆、文字の拡大、別室、時間延長など「特別な措置をして万全を期した」とする。本人も解答が可能な選択問題に臨んだが、結果は不合格。定員割れで再募集の学力検査も不合格となった。
現在、定時制高校には働きながら学ぶ生徒ばかりでなく、不登校経験者、高齢者、外国人など、さまざまな立場の生徒が通学する。障害者手帳所持者も数多く通う。両親は合否判定に納得がいかず、学校側に試験結果の開示を請求。話し合いが持たれた。試験結果も踏まえ「障害が理由では」と尋ねると、校長は「入学者選抜要綱にのっとり、判定した結果」と強調した。
(神戸新聞)
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