妄想族会議開催中。 へのコメント(No.174

  • No.174 豚キム部長

    KDDI-SN34

    06/10/27 20:41:08

    「そうですよね。今から一緒に飲みながらお友達になりましょ♪」
    ナナの声は弾んでいた。私は直ぐにナナがこの男を気に入ったのだと気付いた。そうなると、もう手がつけられない。
    私達は結局4人で飲むことになった。最初に話しかけて来た男が自己紹介した。
    「俺が悟で、こっちが和也。ヨロシクね。」
    ニコッと笑い、焼けた肌に白い歯が映えた。私はドキッとした。その時、一瞬何か懐かしい記憶が頭をよぎった。

    彼らは、今日は夏休みを利用して趣味のサーフィンを楽しみにきたらしい。いかにもサーファーって言葉が似合う。

    ナナは私のことはお構いなし、もう和也に夢中だ。
    「なんかあの2人いい感じだね。」
    「そうだね。ナナってばあんなに楽しそうにしちゃって、私達のこと忘れてない!?」
    ちょっと膨れてみせた。
    「可愛いね。遥ちゃんって。クスッ」
    え~っ!!今何て!?驚きが、思いっきり顔に出ていたのだろう。
    「あ~ッ、遥ったら顔が真っ赤だよ。もう酔ってるの~?」
    酔っ払いは明らかにナナの方だよ。私は恥ずかしさを誤魔化す為に、ひたすらテーブルにある料理を食べ続けた。
    もう、そこからは何をどう話してたのかもあまり覚えていない。
    (あぁ、食べ過ぎちゃったし。いつもより飲みすぎたな…)
    頭が少しボーッとしている。隣にいる悟くんが目に写った。
    (あれ?誰だっけ?誰かに似てる気が…)
    回らない脳みそをフル回転して考えるが、思い出せない。
    その時だった。
    「じゃ、アタシ達先に出るから。悟くん、遥のことヨロシクねぇ。」
    …はっ!?何を言ってんだ??
    気付いた時はもう遅かった。ナナと和也くんは私達を置いてさっさと出ていってしまった。
    唖然として、開いた口が塞がらない。どうしよう。考える程に緊張し、言葉が見当たらない。
    「置いてかれちゃったね。まったく、勝手な奴らだな。」
    彼が笑う。私の顔はきっと苦笑いなんだろうな。
    「しょうがないから、海でも見に行こうか。」
    私は小さく頷いた。

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