• No.3 ヒメエゾボラ

    26/05/28 10:40:52

    ■暴発するリチウムイオン電池

     なぜ、充電もしていないバッテリーが突然発火したのだろうか。

     東京消防庁のデータによると、リチウムイオン電池関連の火災は近年急増しており、令和5年だけで都内167件を数える。そのうち「いつも通り使用していたが出火」というケースが39件、全体の23.4%に上る。充電中だけでなく、非充電中(待機中含む)の発火も65件(38.9%)あった。

     責任の所在を明らかにするため動き始めたZOOCOさん。リチウムイオン電池は、充電していない状態でも内部に微量の電荷が残り続けることがあり、基盤の不具合が重なったりすることで、突然ショートし、数分で400度近くまで達する爆発的な発火を引き起こす可能性があると知った。

    「何万個に1個かもしれないけれど、誰がそれに当たるかわからない。犬が娘を散歩に連れ出してくれたことで、奇跡的に全員の命が救われましたが、家と家族の思い出は全焼しました。本当に危機一髪で恐ろしいことです」

     また、消防と専門家が分解・X線解析を行い、約50ページにわたる「リチウムイオン電池の自然発火の理由」報告書を作成。2026年3月に総務省消防庁に提出されたという。

     だが、問題はバッテリーそのものだけではない、とZOOCOさんはいう。

    つづく

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