誰に似たんでしょうね~
中学英語、基礎定着に課題
2026/03/22 05:00
読売新聞
小学校で英語を教科化したにもかかわらず、中学校段階の英語力が低下したという調査結果が波紋を広げている。授業で会話などの活動が増えた一方で、文法や 語彙ごい の基礎知識が定着していないとの指摘もある。文部科学省はコミュニケーション重視の方向性は維持しつつ、小中高校の次期学習指導要領で英語教育の内容を見直す方針だ。今の時代に求められる「使える英語」の習得に何が必要なのか。
◆小学校の教科化受け 内容高度に
◇「話す」力も低迷
昨年7月に公表された学力調査の結果を受け、文科省や教育関係者に衝撃が走った。全国の小学6年と中学3年計約10万人を抽出して2024年に行われた「経年変化分析調査」。小学校の国語と算数、中学校の国語、数学、英語を対象に3年に1回程度実施されており、前回(21年)に比べて全教科の成績(スコア)が低下した。その中で最も低下幅が大きいのが中学の英語だった。
同調査は毎回大半が同じ問題(非公表)で、学力の変化を把握しやすい。16年に実施されなかった英語は2回目の調査で、文科省の担当者は20年以降の新型コロナウイルスの流行が「話す活動などに影響した可能性がある」とみる。
英語教育に詳しい斉田智里・横浜国立大教授は「話すことだけでなく、『聞く』『読む』『書く』力を問う問題でも全体的に正答率が低下し、英文を正確に書く問題で顕著に下がった」と分析。「コミュニケーションを重視する英語教育の方向性は間違っていないが、授業での文法指導や反復練習の時間が不足している可能性があり、基礎が定着していない生徒の支援が必要だ」と指摘する。
同様の傾向は23年度に行われた全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)からもうかがえる。過去の調査と出題は異なるが、4年ぶりに行われた中3の英語の平均正答率は前回から大きく低下し、デジタル端末を使い「話す」力を測る問題では1問もできない生徒が6割を超えた。
続く
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No.3 主 誰に似たんでしょうね~
26/03/25 13:10:07
◇小中連携がカギ
コミュニケーション力とその基盤になる知識を両立させるには、小中学校の英語指導の連携など自治体の先進例がヒントになる。
文科省の調査で英検3級相当以上の英語力を持つ中3の割合が都道府県・政令市でトップのさいたま市。小中一貫の連続性を持つ独自のカリキュラムや教材を作り、教師には授業時間ごとの指導例を示し、どの学級も同じ内容の授業ができる工夫をしている。英語教育を小1で始めて授業時間も国の標準を上回り、専科教員の配置が充実している効果も大きい。東京都三鷹市も小中合同の研究授業などを行い、中学教師が小学校の英語教育への理解を深めている。
東京都足立区は、独自の学力調査でつまずきがみられる生徒に対して補習などで早期に支援する。英検の取得率が全国平均を上回るなどの成果が出ている。
文科省の23年度調査では、英語の勉強が「好き」という中3は約5割で小6の約7割を下回り、「将来英語を使いたい」と考える中3も4割弱と減少している。人工知能(AI)による翻訳機能の発達で、語学を学ぶ動機付けが弱まる可能性もある。次期指導要領に向け、同省は外国語を学ぶ意義を再定義する構えだ。
学習指導要領の英語に関する有識者会議委員を務める藤田保・上智大教授は「英語教育で課題とされる発信力は他教科や実社会でも必要で、語学を学ぶことは異文化に触れて視野を広げる効果もある」と強調。「少しの間違いを気にして話せなくなるのではなく、伝えたいことの下支えとして文法などを身につければよいのではないか」と指摘する。先の見えない社会で、前に進む力を育む。その一環として英語教育を捉え直すことが求められているのだろう。
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20260321-GYT1T00232/
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