• No.76 有名なパン屋

    25/12/08 12:05:30

    実家がそう。テレビとかにも紹介される有名なパン屋で、父は職人気質だからまだ店にでるけど朝だけであとは貴族みたいな暮らししてる。
    最寄り駅近辺なら一番おおきな家、家政婦さんや庭師さん複数、でも地元で商売させてもらってるから高校まで公立。(大学は単に国立落ちた)塾は行かずに、店をうろついてつまみ食いばっかしてる学生時代。
    私が結婚したのは近所の貧乏大学生のお客さんだった人。パン屋は一等地にないし、むしろ所得層低い場所にあるんだけど。
    夕方閉まるくらい、パンが売り切れるくらいに来て、パンの耳もらいにきてた人。いや、うちのパン屋で一番美味しいのはこれなんだけどってものを、私が夫を認知して一年くらいで差し出したのが出会い。
    奨学金あり、院生で私立だから一千万くらい借金。実家田舎の山の築50年以上の家、経営厳しい農家さん。
    うちの両親の挨拶はほんとにお金なくて、夫が持参したのは夫のおばあちゃん、両親の作った野菜。さすがにその時は父に結婚反対されるかもと思ったのに、いきなり手づかみで生のナス食べて「有機栽培ですねありがとうございます」と一言。その後、お寿司を準備してたんだけど、父が即席でその野菜でピザ作ってくれた。庭に石窯があるんだけど、確かに美味しいし、家でよく食べる野菜の味だったんだよね。
    父曰く、「経済的な差は運でしかないけど、味覚の差だけはダメだ。彼は完璧だ、そりゃうちのパンを気に入るだろ」とのこと。
    お金持ちでも確かに、コンビニとかマクドナルドとか平気な人いるけど、私は無理で。よくよく考えたら、味噌も梅干しもお菓子もパンも父製だったし、燻製は母製だったし、野菜や果物はオーガニックだったみたい。ああ、だから今までの彼氏との食事は苦痛だったんだと納得したんだけどさ。多分農家とかじゃない限り、食べ物、飲み物全部オーガニックにするのって健康志向なお金持ちだけだろうし。なので、経済格差は問題なくて、食育格差はうまくいかないと思う。デートにバーガーキングやロブションで喜ぶ人はその人同士、無農薬玄米に無農薬野菜の豚汁を喜ぶ夫と、私はぴったりなんだなと思う。

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