• No.2 薬石

    25/11/05 10:16:55

    ■旅行の専門家によれば、カナダ人は「より控えめ」

    米国人とカナダ人を相手にしている欧州のツアーガイド数人は、この質問にはっきり「イエス」と答えた。

    「固定観念が存在するのには理由がある」と、英ロンドン在住で14年から富裕層向けプライベートツアーの企画会社を運営しているデニサ・ポドラシュカ氏は言う。

    「私たちが固定観念を使うのは、その多くが真実だからだ。それは米国人に限らず、誰にでも当てはまる。どの国にもちょっとした癖があり、それによって私たちはお互いを認識している」

    旅行先で米国人を見分ける簡単な方法の一つは、実際に姿を目にする前に声が聞こえることだという。

    「米国人は声が大きいので、いつも声が聞こえる。とても楽しげで、声が大きい」とポドラシュカ氏は言う。「カナダ人は米国人ほど目立たない。会話はもっと控えめで、テーブルが二つも離れれば、声が聞こえてくることはない」

    海外を訪れるカナダ人は、自分の国を明かしたがることが多い。

    「カナダ人は自分がカナダ人だとすぐに名乗る」と、パリのプライベートツアー会社の創業者ベルトラン・ダルマン氏は指摘し、他のツアーガイドもこの意見に同意する。カナダ人は米国人と混同されるのを避けるためにそうしていると考えられるという。

    ミズーリ大学でホスピタリティーマネジメントの教授を務めるキム・デヨン氏によると、海外における米国人とカナダ人の観光客の違いを検証した学術研究はほとんどない。

    一方でキム氏の研究は、観光客の国籍、権利意識、認識している社会的地位が、旅行先での行動にどのような影響を与えるかについての洞察を示している。

    「研究結果は一貫して、旅行者の国籍が旅先での行動に大きな影響を与えることを示している」と、キム氏はCNNに語る。「自国よりも先進的だと認識している旅行先を訪れると、不作法を働く可能性は低くなる。一方で同じ人々が自国よりも発展途上だと認識している国を訪れれば、その傾向は高まる」

    キム氏は、米国人を対象に調査を実施。自国よりも先進的だと認識しているフランスと、発展途上だと認識しているタイを旅行した時のことを想像してもらった。その結果、米国人はフランスよりもタイでゴミを捨てたり、破壊行為をしたり、不適切な服装をしたりする傾向にあることが明らかになった。

    続く

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