大学生娘が実習先の病院で出産に立ちあったらしいけど へのコメント（No.148）

>>143
呆れた
医療の本質に反したトンデモコメントですね
これが医師側の考えだと誤解されるのは困るので長くなりますが書いておきますね

拒否する患者さんが皆、徒に権利を主張しているわけではないでしょう
協力は義務ではなくあくまで「お願い」です

大学病院が未来の医療者を育てる場であることは確かに大切
でも医師であれば皆、学生時代からヒポクラテスの誓いや医の倫理に基づき、
「医師はまず患者の利益と自己決定権を最優先にする責任があること」を学んでいます

厚労省や文科省の指針でも、診療参加型実習や研修医の診療参加は患者の同意を前提とし、拒否や撤回の権利を認めている
学生や研修医の参加をお願いするのは教育上必要なことだけれど、それはあくまで患者さんのご厚意に支えられている
「患者の善意の協力によって成り立つ任意のものである」ことを忘れてはならないの

実際、多くの患者さんが教育の大切さを理解して協力してくださっている一方で、
過去の経験やプライバシー等の理由から
「今回は学生や研修医に関わってほしくない」と思う方がいるのも自然なことで、
そうした一部の患者さんを否定的にとらえて
「見苦しい」とまで言うのは、行き過ぎで
医療の本質からズレた論理の飛躍であり、傲慢です
「市中の病院へ行けばいい」というのも同様で、
大学病院に来るのは本人の希望ばかりじゃなく、紹介や救急搬送のことも多いので、現実を無視した言葉でもある

むしろ、協力してくださる患者さんに心から感謝しつつ、協力が難しい患者さんの気持ちも受け止めていくことこそ、教育病院にふさわしい、医師の誠実な姿勢
それは良識ある医師のほとんどに認知されていることです
（ごく一部の理解不足で勉強不足な医療スタッフがいるとしたら、それはとても残念なこと）