ダイヤモンド
沖縄の離島、宮古島。国内外からの観光客でにぎわうこの南の楽園に、異変が起きている。全国平均をはるかに上回る勢いで発達障害児が増えているのだ。不安を募らせる住民、懸念を深める専門家。原因不明の中、行政も重い腰を上げ始めた。いったい何が起きているのか。現地に飛んだ。
少子化なのに、仮設校舎を急きょ建設
宮古島の北西部、行政機関の建物などが集まる島の心臓部に、地元では「平一(へいいち)小」の名で通っている宮古島市立平良(ひらら)第一小学校がある。児童数は約560人と島で最も多いが、ご多分に漏れず児童数は減少の一途だ。
ところが奇妙なことに、教室の数が足りなくなり、昨年、急きょ校庭にプレハブの仮設校舎を建てた。
平一小には現在、通常学級が全部で18、特別支援学級が6クラスある。特別支援学級の内訳は、自閉症や情緒障害など発達障害の子どものためのクラスが4、知的障害児のためのクラスが1など。特別支援学級に在籍する児童は同校全体で30人余り。これとは別に、普段は通常のクラスで学ぶが、特別支援学級の児童と同じような特別な指導、いわゆる「通級指導」を必要とする児童が50人余りいるという。
(中略)
自閉症と知的障害を持つ9歳の長男を、障害を持つ子どもたちのための特別支援学校に通わせている女性は、親の助けを頼りに4年前に千葉県から実家のある宮古島市に家族で越してきた。引っ越す直前に、障害を持つ未就学児のための支援サービスに申し込もうと市内の事業者に電話で問い合わせたところ、15人待ちと聞かされた。「こんな小さな島に障害を持つ子どもがそんなにいるのかと驚いた」と振り返る。
(中略)
「正直、この島では子どもを産みたくない」
親たちも不安を募らせている。
「発達障害児は私が小学生だったころよりずいぶん増えている印象がある」
こう話すのは1児の母の國吉則子さんだ
Yahooニュース
猪瀬聖 ジャーナリスト
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/31efc40315392df3b8f0eb9207380c5674a62737
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