【兵庫】自殺した元県議の妻が立花孝志氏を刑事告訴 県警が受理

匿名

習うより慣れろ

25/08/10 09:02:05

自殺した元兵庫県議の妻が立花孝志氏告訴を公表 「死者を愚弄し、蔑み、辱めを与えた」

2025/8/8(金)

 今年1月に亡くなった元兵庫県会議員の竹内英明氏の妻が、8月8日に記者会見し、元参院議員でNHK党の立花孝志党首を名誉棄損で刑事告訴したことを公表した。告訴状は6月に兵庫県警に出され、すでに受理されているという。

「昨年の兵庫県知事選挙において、夫は立花氏から『黒幕』と名指しされ、そこから夫の運命が変わりました」

 竹内氏の妻は、こう訴えた。

■兵庫知事選から始まった誹謗中傷

 昨年3月、兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラなどの疑惑が県の元幹部から内部告発された。竹内氏は県議会の百条委員会のメンバーとして真相解明にあたり、斎藤氏の疑惑を鋭く追及した。県議会は9月に全会一致で斎藤氏の不信任を決議し、斎藤氏は辞職。兵庫知事選が行われることとなり、出直しをはかる斎藤氏ら7人が立候補したが、その中には自らの当選ではなく、斎藤氏を支援する目的で立候補した立花氏がいた。

 この選挙戦の街頭演説で、立花氏は内部告発について、

「竹内議員は斎藤知事のありもしない噂話をつくった」
「竹内が黒幕」

 などと明確な根拠もなく主張した。すると、竹内氏の事務所には竹内氏を非難する郵便物やメール、電話が殺到し、SNSでも竹内氏への誹謗中傷がエスカレートした。

>>1に続く

コメント

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  • No.2 習うより慣れろ

    25/08/10 09:03:59

    ■県警本部長の「全否定」後も続いた誹謗中傷

     このころから竹内氏は「犯罪者扱いされている」と不安を訴え、病院通いを始めた。そして年が明けた今年1月18日、竹内氏は自ら命を絶った。

     竹内氏の死後も、立花氏の攻撃は続いた。1月19日に街頭演説した立花氏は、

    「兵庫県のほうで竹内さんという県議、昨日、自殺でお亡くなりになったという情報が入ってきました」
    「任意の事情聴取が繰り返されていて明日逮捕する予定であったところ、本人は逮捕される前にも自ら命を絶ったのではないかと。お亡くなりになったといっても自業自得であったとしか言いようがない」

     などと発言。自身のXでは、

    「こんな事なら、逮捕してあげた方が良かったのに」

     とも投稿した。

     これに対し、兵庫県警の村井紀之本部長は翌20日の県議会で、竹内氏が捜査対象になっていたという立花氏の発言や発信について、

    「全くの事実無根であり、明白な虚偽」

     と全否定した。

     立花氏もこれを受けて、いったんは発言を削除して事実ではないと認めたが、その後も、故人を誹謗する発言を続けている。

    「竹内県議はかなりでっちあげをしてたことは、多くの人わかってらっしゃると思う」(1月20日のYouTube)

    「政治家が中傷されたくらいで死ぬなボケ。悪いことしてるから死んでるんやろ」(3月8日の街頭演説)

    続く

  • No.3 習うより慣れろ

    25/08/10 09:05:13

    ■「このような耐え難いことがあるでしょうか」

     8月8日の会見で、竹内氏の妻はこう訴えた。

    「私たちは、どこからともなく浴びせられる攻撃に日夜さらされ、何が起こるかわからない不安に絶えずさいなまれ続けました。いつ終わりが来るのか、いつまで耐えればいいのかもわからず、絶望の中で、ただ息を殺して時が過ぎるのを待つことしかできませんでした」

    「夫が命を絶ってから、半年が過ぎましたが、恐ろしいことに、一度出た言説はいつまでもしぶとく、今も残り続けています。反論することのできない死者を愚弄し、蔑み、死してなお辱めを与える。悲しみの底に沈みもがき苦しむ私たち遺族にとって、このような耐え難いことがあるでしょうか」

    ■「死者の名誉棄損罪の立件も可能と判断」

     妻の告訴代理人の郷原信郎弁護士は現在闘病中だが、入院先から次のようにコメントした。

    「立花氏は竹内氏が兵庫県警に逮捕されるなどと全くの虚偽の発言を行って、死者の尊厳を傷つけ、名誉を著しく侵害する発言を行った。竹内氏の生存中だけでなく、死後の名誉棄損については、刑事処罰の事例が過去にないこともあり、起訴のためには、法律上の問題点をクリアーする必要があります。でも本件は、竹内氏の死亡直後に、『明らかに虚偽の事実』をSNS上等で流布して、ご遺族の死者に対する敬慕の念を著しく害した行為であること、発言内容が虚偽であったことが県警本部長の答弁等によって客観的に明らかになっていることなど、極めて特異な事案であり、適切な捜査が行われることにより、死者の名誉棄損罪の立件・起訴も十分可能であると判断したものです」(略)

    続く

  • No.4 習うより慣れろ

    25/08/10 09:06:22

    ■「デマが拡散され、積み重なって主人は亡くなった」

     5月になって郷原氏が竹内氏の家を訪れ、妻と面会した。

    「知事選は昨年11月だったが、今も誹謗中傷が続いている。声をあげると止むかもしれない。しかしまた誹謗中傷が大きくなる可能性もあり、どうすればいいのか……」

     遺影の前で困惑する妻に、郷原氏はこう伝えたという。

    「私が力になります。警察、検察に訴えるという形でやってみましょう」

     そして、刑事告訴に至った。

     記者は竹内氏の妻に何度も話を聞いたが、こう訴えていた。

    「立花氏がYouTubeやSNSで主人が逮捕などと、とんでもない誹謗中傷をしていることは知っていました。本当にひどいと思っていました。そういうデマがSNSで拡散され、積み重なって主人は亡くなったのだと思います。主人が亡くなってからはもう何をしていいかもわからず、日が過ぎていくばかりでした。そこに、私も主人も大学時代から慕っていた石川さんが来て下さり、郷原先生をご紹介いただいた。直接、お会いしてお話をうかがい、遺族として告訴することを決めました。立花氏をはじめSNSの誹謗中傷は私も恐ろしい。けど、このままなら、同じことが繰り返される。主人のように、SNSでたたかれて亡くなるような人が出てしまうかもしれない。告訴することでどんな反響があるのか怖さもあります。険しい道ですが、主人のことを思い決断しました」

     兵庫県政では今も斎藤知事と反斎藤の「分断」の構図が続いている。郷原氏はこう語っていた。

    「昨年11月の知事選挙以降、斎藤派と反斎藤派による分断対立が続いている。この告訴は、兵庫県政の対立構図とは一切無関係です。夫の尊厳を守りたいというご遺族の純粋な心情に尽きるものです」

     今後の捜査を見守りたい。

    https://dot.asahi.com/articles/-/262626

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