部下から上司への“ハラハラ”が社会問題に　企業現場で逆パワハラの懸念広がる

近年、企業現場において「ハラハラ（ハラスメント・ハラスメント）」と呼ばれる新たな問題が注目を集めている。これは、部下が上司の言動を過剰に問題視し、「ハラスメントだ」と主張することで、上司側が委縮し、適切な指導や業務指示が困難になる現象を指す。

とりわけ管理職層では、「言葉一つに細心の注意を払わなければならず、指導をためらうようになった」との声が増加。現場では、指導とハラスメントの線引きが極めて曖昧になりつつあり、組織の生産性低下を招くとの指摘もある。

専門家は「本来のハラスメント対策の趣旨が歪められ、上司と部下の健全な信頼関係が損なわれかねない」と警鐘を鳴らしている。企業には、双方向のコミュニケーションと明確なルール整備が求められている。