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韓国観光、なぜ日本に劣るのか?…その答えは「お金を使う観光客が来ない」
2025年6月5日 5:30
KOREA WAVE
【06月05日 KOREA WAVE】一般の旅行者より数倍の消費力を持つ「富裕層観光客(ラグジュアリー観光客)」をどう呼び込むかに、韓国の観光業界が頭を抱えている。だが、日本や東南アジア諸国と比べても、韓国は高級インフラや独自のコンテンツが乏しく、高付加価値観光の受け入れに限界があるとの指摘が出ている。
韓国観光公社とヤノルザリサーチの統計によると、今年第1四半期の訪韓外国人観光客数は約387万人と2019年比で0.7%増加した。しかし、観光収入は23.8%、1人あたりの平均消費額は24.4%も減少した。免税店での高額商品(ブランド品・高級食品・化粧品など)の売り上げも、2019年の5兆6000億ウォンから2025年は2兆1000億ウォンへと半減している。
特に高い消費を生む富裕層観光客の減少が痛手となっている。かつてラグジュアリー客の主力だった湾岸協力理事会(GCC)諸国からの回復が遅れ、中国人観光客の消費も大きく落ち込んでいる。ヤノルザリサーチは「今年第1四半期の観光収支赤字は約4兆5500億ウォンと、2019年比で50%以上拡大した」とし、「韓国の観光収益創出力が低下している」と分析した。
その背景には、富裕層観光客が求める高級ホテルや差別化された観光体験が韓国には不足しているという構造的問題がある。韓国観光協会中央会によれば、全国にある5つ星ホテルは87軒と、全ホテル(896軒)の10%にすぎず、その半数以上がソウルと済州に集中。光州広域市や慶尚南道、全羅北道など6地域には5つ星ホテルが1軒も存在しない。
続く
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