• No.70

    25/03/28 16:05:45

    【 原因・背景分析 】

    ▽ パワハラと不適切な言動、対応の原因

     コミュニケーションのギャップ、不足は斎藤氏と各事業を担当する職員との間に多くの事例で認識のそごを生じさせた。これが結果として、斎藤氏のいらだちの原因の一つとなり、職員に対するパワハラと不適切な言動等につながったものと考えられる。斎藤氏の要求は、一部職員にとっては高きに過ぎるもので、職員を疲弊させる原因になった。

     斎藤氏に重用されたメンバーは、次第に同質性を有する状態になってしまい、斎藤氏にパワハラや不適切な言動があっても、それをいさめることはほとんどできない集団になってしまっていた。

    ▽ 公益通報制度がうまく運用できなかった要因

     斎藤氏と職員のコミュニケーション不足は、斎藤氏の批判耐性を弱め、自身を非難する言説に接したときに冷静な判断を欠いたまま、違法不当な対応につながってしまったものと考えられる。違法不当な対応が生じそうになったときでも、本来はそれをカバーし、あるべき対応を確保する機能が働くはずであるが、斎藤氏と周りの中心メンバーが同質的な状態になってしまったために、進むべき方向性を修正するに至らなかった。組織的な安全装置が働かない状態にあったという側面は否定できない。

    【 まとめに代えて 】

     パワハラの発生や外部公益通報に違法・不当な対応が行われた背景と原因には、知事と職員とのコミュニケーションのギャップないし不足、斎藤氏を支える主要メンバーが同質的な集団となり、異論を受け入れない硬直的姿勢が生じたことなど共通の問題があると分析した。

     組織のトップと幹部は、自分とは違う見方もありうると複眼的な思考を行う姿勢を持つべきである。また、組織の幹部は感情をコントロールし、特に公式の場では、人を傷つける発言、事態を混乱させるような発言は慎むべきだ。県には、自らの力でパワハラをなくし、公益通報者を保護する体制を築く自浄力が求められる。

    読売新聞
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20250319-OYT1T50173

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