NHKスペシャルで「ジャニーズ性加害問題」を語ったら…テレ東OBにかかった「一本の電話」が

匿名

臨床心理士

24/11/18 14:38:24

テレ東OBにかかった「一本の電話」が示すテレビ局の体質

なぜジャニー喜多川氏による性加害問題は長年放置されてきたのか。元テレビ東京社員で、桜美林大学教授の田淵俊彦さんは「事務所との対立を恐れ、タレントを起用し続けたテレビ局の罪は大きい。いまも『他人事』のようで、責任意識が低い。その事実が、NHKスペシャル『ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像』に出演して改めてわかった」という――。
■Nスぺ放送翌日にかかってきた「横槍電話」

 私は、NHKスペシャル「ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像」(初回放送日10月20日)への出演を経て、前回のプレジデントオンラインで番組の検証、考察をおこなった。そのなかで、「メディア側が変わらないと、また同じような問題が起こる」と指摘した。

 そして、テレビが同じような「モンスター」を創ってしまう可能性を挙げながら、テレビを含むメディア人、一人ひとりの「質」を上げることが急務であると提言した。そんなタイミングの放送翌日に、「横槍」のような電話が思いもしないところから入った。

 それは、私の前職のテレビ東京(以下、「テレ東」と省略)からだった。

 そしてその内容は、私の主張すべてをひっくり返すような驚くべきものだった。正直言って、許せない“ファシズム的な”行為だと感じている。この場を借りて事の次第をつまびらかにし、厳重な抗議をおこなうとともに、この「横槍電話」とジャニーズ性加害問題の関わりについて述べてゆきたい。

 電話をかけてきたのは、テレ東の広報担当の幹部だ。仮にA氏としておく。私の後輩にあたるA氏は「ご無沙汰しております」という言葉を皮切りに以下のような話を始めた。

 一度会いに行きたい。相談事がある。私は「何かある」と察知した。そして、時間がないことを告げて、言いたいことがあればこの電話で話してほしいと告げた。するとA氏は耳を疑うようなことを言い出した。
■「元テレ東という肩書を使わないでほしい」

 要約すると、以下の4点がその内容である。

ーー
1.昨日の放送で多くの視聴者から交換台に電話がかかってきて困っている
2.制作局(著者注:番組を作る部署)のなかでも動揺が走っている
3.だから、今後「元テレ東」という肩書を使わないでほしい

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