• No.3 看護師

    24/10/09 09:02:16

    その時依頼してきたのは植松氏と小学校から家族ぐるみのつきあいをしてきた、住居もすぐ隣という友人で、彼の貴重なインタビューが『パンドラの箱は閉じられたのか』に収録されている。

     植松氏は接見禁止がついているが、彼が再審請求を起こしたのを機に外部と接触が可能になり、彼の手記や獄中で描いたイラストやマンガが今も『創』に掲載されている。いまだにそんなふうにして植松氏と接触を続けているのは、2020年の裁判が彼の刑事責任能力の有無に終始してしまい、事件の真相が解明されていないと思うからだ。

     そもそも津久井やまゆり園職員として植松氏が見聞きし、体験したことが、彼の障害者観の根っこにあるのではないかと、大規模施設の障害者支援の在り方にメスが入り、検証チームが作られたのは、事件からだいぶ経った裁判開始の前後だった。とても深刻で難しい事件だけに、なかなか真相解明は進まなかったのが現実だ。

     『創』は植松死刑囚に食い込んで一定の関係を作れているが、スタンスはもちろん彼に批判的だし、あのような凄惨な事件が二度と起きないようにするにはこの社会はどう対応すべきなのかを一貫して追求してきた。

     だからA子さんから接触があった時には、植松氏に近づきたいという動機が何なのかをまず質問した。あの事件直後に、植松氏の障害者観に共鳴して被害者である障害者を非難するような書き込みをしたり、障害者団体に脅しの電話をかけてきた者がいたと言われる。そういう視点から植松氏にアプローチしたいというのであれば、協力することはできないと思った。

     そしてもうひとつ、死刑確定者は家族と弁護人以外は接見禁止だから、もし本当に植松氏に面会がしたいのであれば、彼と獄中結婚して家族になるくらいの覚悟が必要だ。もし、それがないのであればあきらめた方がよい、と最初にアドバイスした。

     A子さんは即答はしなかった気がするが、後日電話があって、結婚も考えているという返事だった。彼女の家族が反対するのは明らかだから、そうであっても揺るがない覚悟があるのかどうか尋ねたところ、彼女の意思は固いということだった。実際、家族とは当然ながら対立し、彼女はその後、家を出ることになった。

     その後、A子さんとは複数回会って、詳しい話を聞いた。

コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

広告

返信コメント

  • まだコメントがありません

投稿するまえにもう一度確認

ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。

上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。