よくわからない来賓の人
十六総合研究所が4月に行った岐阜、愛知県内の企業の新入社員の意識調査によると、「子どもがほしくない」と回答した女性の割合が31・4%(前年比12・9ポイント増)と4年連続で伸び、過去最高だった。女性にとって経済的負担の増加に加え、仕事を続けにくい職場や家庭環境が子どもを持つことへの不安の一因になっており、企業側にも解消策が求められそうだ。
「子どもがほしくない」と回答した男性は16・6%(0・8ポイント減)で、男女の差が拡大した。全体の平均希望子ども数は5年連続下落の1・45人(0・17ポイント減)となり、男性1・54人(0・06ポイント減)、女性1・33人(0・33ポイント減)はいずれも過去最低。「結婚したくない」と回答したのは全体で9・2%(0・3ポイント減)だったのに対し、男性6・4%(3・0ポイント減)、女性11・8%(3・1ポイント増)と差が広がった。平均結婚希望年齢は男性27・6歳、女性26・8歳と前年とほぼ同水準だった。
「子どもを持つことへの不安・心配事」は、男女ともに1位が「経済的負担の増加」、2位が「自由な時間が減る」だった。3位は男性が「まだ一人前ではない」だったが、女性が「仕事を続けにくくなる」と理由を挙げた。「仕事を続けにくくなる」と回答したのは男性が6・4%、女性が35・5%と依然として差が大きい状況が続く中、研究所は「女性の家事育児にかかる時間を減らし、夫婦にとってベストなバランスを家庭内で探ることが必要ではないか」と指摘する。
また希望する昇給パターンは成果主義が年功主義を2年連続で上回り、36・7%(1・2ポイント増)。考えていた職場と違った場合には「かわる」と回答した割合が28・2%を占め、年々高まる傾向が続いている。
調査は十六総研の新入社員セミナーの受講者を対象に実施。有効回答者数は411人。
岐阜新聞 2024年5月29日 08:19
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/392240
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