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- 24/01/09 17:24:46
宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」、米ゴールデングローブ賞
2024年1月8日
BBCニュース
日本のアニメーション界のレジェンド、宮崎駿監督が7日、映画「君たちはどう生きるか」で82歳にして初の米ゴールデングローブ賞を受賞した。
英語以外の作品がゴールデングローブ賞のアニメ映画賞を受けるのは初めて。
宮崎氏の最後の長編作品と銘打たれたこの作品は、アニメ映画部門で「ウィッシュ」や「マイ・エレメント」などのディズニー作品と賞を争った。
物語の主人公は第2次世界大戦中に母親を亡くした少年で、言葉を話す不思議な鳥のサギに出会う。
作品は宮崎氏の人生と重なる部分がある。少年と同様、同氏も戦争中に家族で田舎に疎開した。また、同氏は実母と深い絆で結ばれ、同氏の作品や作品内の強い女性の登場人物には実母が大きく影響していると言われている。
ゴールデングローブ賞は、従来から米アカデミー賞の前哨戦と位置づけられてきた。宮崎氏の2001年の長編映画「千と千尋の神隠し」は、アカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞した。
宮崎氏は「君たちはどう生きるか」の製作のため引退を撤回。7年の歳月を費やした。この映画の監督を務め、原作と脚本も担当した。
昨年12月に北米で公開され、オリジナルアニメ映画としては初めて北米興行収入ランキングで首位になったとされる。
日本では昨年6月に公開。多くの国々でもヒット作品となった。興行収入は全世界で1億3600万ドル(約196億円)以上を記録した。
プロデューサーの鈴木敏夫氏は昨年、この映画はこれまで作られた日本映画の中で最も製作費がかかった作品の一つだと話した。
ロサンゼルスであった受賞式には、「君たちはどう生きるか」の製作者らは出席しなかった。鈴木氏は8日、「ゴールデン・グローブ賞で、ジブリ作品が賞を頂いたのは初めてのことなので、格別な気持ちです」とのコメントを発表した。鈴木氏は宮崎氏らと共にスタジオジブリを設立した。
鈴木氏は、「日本では年初以来、地震や事故などの痛ましいニュースが相次ぎました。(中略)そんな中で受賞という明るいニュースは、少しでも皆さんに笑顔を届けることができるでしょうか」と付け加えた。
(英語記事 Hayao Miyazaki wins Golden Globe for final film)
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