日刊ゲンダイ
16日に61年の歴史に終止符を打ったジャニーズ事務所。
“性加害”問題の収束に向けて一歩踏み出した形だが、所属タレントたちへの風当たりは強まる一方だ。
中でも新社長の東山紀之(57)から
“将来の社長候補”とご指名を受けたと報じられた木村拓哉(50)は、旧ジャニーズ事務所が設立する新会社とエージェント契約を結ぶことが確実視されているものの、
これから厳しい局面を迎えることになるだろう。
9月7日に行われた旧ジャニーズ事務所の最初の会見直後、自らのSNSに「show must go on!」という故・ジャニー喜多川氏の座右の銘を投稿し、
すぐに削除してヒンシュクを買った木村。
被害者への配慮不足が露呈したことでクライアントに不信感を持たれたのだろう。
本人のせいだけではないが、「日産自動車」
「日本マクドナルド」といった大手企業のCM起用が見送られる状況に陥っている。
その木村に追い打ちをかけるのがフジテレビ系の
人気ドラマ「教場」シリーズ最新作の制作延期の
報道だ。
ドラマの続編だけでなく、映画化も視野に入って
いたらしく、フジテレビは
「あくまでスケジュールの問題」とコメント
しているが、
やはり番組スポンサーが難色を示したと考えるのが妥当だろう。
「木村に関して、来年4月期のテレビ朝日系
“木曜ドラマ”枠の起用が見送られたという話も
浮上しています。
正義感に燃えるテレビ局の報道マンという役柄設定に、さすがにブラックジョークでもキツいだろうと囁かれています」(テレビ関係者)
CM、ドラマと静かに広がる“木村外し”の動きは、彼の私生活にも及ぶのではないかとも囁かれている。
新会社とエージェント契約を結べば自分の好きな
仕事を好きなように選ぶことができる半面、
スキャンダルへの対応は個人で処理しなければ
ならなくなる。
これまで旧事務所が秘密裏に葬ってきた
スキャンダルの数々が一気に表に出るのではないかと芸能関係者は推測する。
例えば、1994年に発覚した1歳年上の一般女性Aさんとの交際だ。
これは木村本人がバラエティー番組中に
「僕にだってガールフレンドくらいいますョ」と
発言したことがきっかけだ。
筆者は当時在籍していた女性週刊誌の編集長から「後追いしたらクビね」と直々に“取材禁止”を
厳命されたことを鮮明に記憶している。
この時は木村のファンも応援していたが、
故・メリー喜多川副社長の鶴の一声によって
10年近く続いた交際は突然終わりを告げた。
旧ジャニーズ事務所の厳しい報道規制が時として
裏目に出たこともある。
2017年、木村と工藤静香(53)の離婚の噂が
突如駆け巡った。
原因は木村の浮気で、不倫相手と目されたのは
ドラマで共演した人気女優B。
役者として木村を強く慕っていたという
Bも既婚者だが、
共演者やスタッフの前で木村をファーストネームの「拓哉さん」と呼んでいたことがきっかけだった。
この噂に同事務所が敏感に反応し、
スルーすることなく、
わざわざ強い報道規制を敷いてきたことから、
筆者は「これは単なる噂じゃないかも……」と
疑いを深めたことがある。
突然、こうした過去の話を蒸し返すメディアが出てくるかもしれない。
新会社とエージェント契約を確実視されている
木村だが、巨大で頑丈な塀に囲まれた帝国から
表に出ることで“パンドラの箱”が開く覚悟は
できているのだろうか。
(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)
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