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- 23/10/08 22:18:11
ナショナル ジオグラフィック日本版
見た目は犬でも木に登りネズミが好物、「670万年の隔たりがある2種」の子はなぜ生まれたのか
2021年、イヌ(イエイヌ)らしき動物が車にはねられ、ブラジル南部の動物保護センターに運ばれた。まもなく獣医師たちは、この動物の特異な行動に気づいた。
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先がとがった長い耳はキツネに似ていたものの、それ以外はイヌのような外見であり、イヌのようにほえた。しかし、この動物は低木に登った。これは、この地域にすむパンパスギツネによくみられる習性だ。また、通常のイヌの餌は食べずに、ネズミを好んで食べた。
世話をしていたスタッフたちは、この動物がイエイヌと在来のイヌ科野生動物との子(ハイブリッド:交雑種)ではないかと疑うようになり、ブラジルのリオグランデ・ド・スル連邦大学の遺伝学者タレス・レナート・オショトレーナ・デ・フレイタス氏と同国ペロタス連邦大学のラファエル・クレッチマー氏に連絡した。
両氏は、この動物をイヌとパンパスギツネの交雑種として世界で初めて論文に記録し、2023年8月3日付けで学術誌「Animals」に発表した。この研究結果は動物遺伝学の研究者たちを驚かせ、注目を集めている。
米ノースカロライナ州立大学と米ノースカロライナ自然科学博物館の生物学者ローランド・ケイズ氏は、この動物の写真と論文へのリンクを添えて「なんと奇妙なハイブリッド!」とX(旧ツイッター)に投稿した。
さらにケイズ氏は、イヌ(Canis lupus familiaris)とオオカミ(Canis lupus)のようなごく近縁なもの同士の交雑はよく知られているが、イヌとパンパスギツネ(Lycalopex gymnocercus)は「670万年もの隔たりがある2つの異なる属」の動物だと付け加えている。
「樹木なら驚きませんが、脊椎動物では想定外です」と、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学の遺伝学者ローレン・リースバーグ氏は話す。「ヒトとチンパンジーとの間に生存能力のある交雑種が誕生したようなものです」
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10/6(金) 11:32配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2033d328826378b33f5b679332675a59733eded
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