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- 23/06/19 14:31:26
新型コロナワクチン接種は今後どうすればよいか? 子どもへのワクチンは?
6月17日(土) 8:15
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20230617-00353871
◇倉原優(呼吸器内科医)
新型コロナは「5類感染症」に移行しましたが、公費による無料接種は当面続けられます。さて、患者さんからよく「新型コロナワクチンはまだ接種しておいたほうがよいのか?」という質問を受けます。
足元でじわじわと感染者数は増えていますが、以前のように重症者が急増していないため、全国的にはまだ医療逼迫にまで至っていません。
これは、ウイルスが変異し続けていることに加えて、すでに感染した人やワクチン接種が行きわたった人が増えて、国全体で免疫が底上げされているからだと考えられます。
従来株と比較すると、現在の変異ウイルスは以前ほど感染予防効果が期待できませんが、集団としては十分に機能する有効性はあり、また重症化予防効果は半年~1年程度は期待できるとされています。
しかし、半年~1年以上前に接種をやめてしまった人は、感染あるいは重症化しやすい状態になっていく懸念があります。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、最終接種から1年以上が経過した場合、追加で接種することを推奨しています(1)。
■現在すすめられている接種
現在、無料で接種可能な新型コロナワクチンは以下の通りです。
① 令和5年春開始接種(オミクロン株対応2価ワクチン)
② 未接種者の初回接種(従来型ワクチン)
③ 乳幼児(生後6か月~4歳)初回接種(従来型ワクチン)
④ 小児(5~11歳)初回接種(従来型ワクチン)
⑤ 小児(5~11歳)追加接種(小児用オミクロン株対応2価ワクチン)
5月8日から「令和5年春開始接種」がすすめられています。流行初期の従来株と直近流行していたオミクロン株のBA.1やBA.5に対応した2価ワクチンを接種しています。
この春接種の対象となっている人は、「1、2回目接種済の65歳以上の高齢者」、「1、2回目接種済の基礎疾患を有する12歳~64歳」、「1、2回目接種済の医療従事者・高齢者施設等従事者」です(図1)。
あまり知られていませんが、現在、健康な12~64歳は接種対象外です。
図1. 新型コロナワクチンの接種スケジュール(筆者作成)
■多くの人は秋から接種可能
令和5年9月1日から「令和5年秋開始接種」が始まります。このとき、現在接種対象外である基礎疾患を有さない12歳~64歳も接種対象になる予定です。
昨日厚労省の専門家分科会で導入が決定されたのが、オミクロン株派生型「XBB」に対応したワクチンです。
アメリカ食品医薬品局(FDA)でも、従来株の成分は不要と判断し、XBB対応1価ワクチンへの転換を推奨しています(2)。
続く>>1 ■子どものワクチンは?
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