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私のような、体と中身が違うトランスジェンダーは、外見だけで性別を決めつけられるのを非常に嫌がります。人格を踏みにじられた気がして、怒りをあらわにします(私の場合。)性同一性障害者は1万人に1人いるとも言われ、世の中に一定数存在しています。相当数の当事者を見てきたので、特徴や雰囲気が分かってきて、チラッと見るだけで、たいてい見抜くことができます。でも、一般の人には「見えて」いません。当事者側からすると、存在が受け入れられていないし、ゆえに理解もされていないということです。
この問題がなぜ起こるのか? 今までは当事者が「言わない」「隠れている」ことに起因すると思っていました。でも、社会的にはもうそのステージは通り越した感があり、当事者が存在を主張し、ネットやマスコミや表舞台で活躍・注目されるようにもなってきました。そこで気づいたのです。「見え」やすい五感情報に踊らされがちだということ、「見え」にくい「内面」情報まで「見え」ているかどうかということです。
人の75%が五感で「情報認識」をするそうです。服装、髪型、ヒゲ、顔だちといった見た目、声の低さ、しゃべり方、使う単語といった耳から入る情報、筋肉の硬さや皮膚の肌触り、耳元で甘い言葉をささやかれるときの吐息の温もりやぎゅっと手を握られた時の握力の強さで感じるスキンシップ、枕の臭いや車に同席した時の体臭のきつさ、化粧や制汗剤やシャンプーの臭いといった嗅覚情報、キスした唇やあそこや汗の味。五感フル活用で、一瞬一瞬に情報を捉えているということです。こういった五感を使った情報認識&ジャッジは、見た目と中身のギャップがあるトランスジェンダーにとっては不利です。
https://megalodon.jp/2017-0207-2328-19/blogs.yahoo.co.jp/inakaoyako/21414438.html- 0
23/06/16 09:59:37