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- 醍醐寺
- 23/04/01 14:10:24
「小児にエクモ使えない」…昨夏コロナ感染の児童、重症化後に転院先見つからず死亡
2023年4月1日 6時29分
栃木県内の10歳未満の子供2人が昨夏、新型コロナウイルスに感染して死亡した事案について、2人はいずれも重症化して病院に搬送された後、県内の重症患者を担当する病院に転院せず、死亡していたことが関係者への取材でわかった。
少なくとも1人は、県内で転院先が見つからなかったといい、県内の小児患者に対する救急医療体制の不足も指摘されている。
県によると、県内では子供の重症患者を専門的に治療できるのは、自治医科大や独協医科大など一部の病院に限られ、多くの病院は入院中の子供の容体が悪化した場合、県に転院の調整を要請して受け入れ先が調整される。
関係者によると、1人は昨年7月下旬、自宅療養中に容体が急変し、県南の病院に救急搬送。県が調整に入り、重症小児患者を担当する大学病院に転院を申し入れたが、小児に体外式膜型人工肺(ECMO=エクモ)を実施できないとして断られ、受け入れた埼玉県内の病院で翌日、心筋炎のため死亡したという。
県によると、県内の一部の病院には、小児用のエクモが配備されているが、扱える医療従事者は限られている。県内の医療関係者によると、コロナ禍で医療が逼迫(ひっぱく)する中、緊急的な使用は困難といい、「最適な医療環境とは言い切れないが、現実問題としてリソースが限られている」と語った。
県は2人の死亡例について、遺族の意向を踏まえ、性別や年齢、死亡経緯などを「非公表」とし、詳細を明らかにしていない。
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/23976895/
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