妻が夫の車の後部座席で死亡 夫を傷害容疑で逮捕 神奈川

１９日、横浜市内の車の中で神奈川県愛川町の２６歳の女性が死亡しているのが見つかり、警察はこの車に一緒に乗っていた３４歳の夫を女性を殴った傷害の疑いで逮捕しました。
警察は死亡したいきさつについても調べることにしています。

傷害の疑いで逮捕されたのは、神奈川県愛川町の自称・建設業、伊藤裕樹容疑者（３４）で、警察によりますと１９日、自宅で妻の伊藤初音さん（２６）の顔を殴るなどしたとして傷害の疑いが持たれています。
警察は１９日夜、容疑者の友人から「容疑者が『妻に暴行して大変なことになった』と話している」などという通報をうけて捜査を始めました。
その後、横浜市瀬谷区で容疑者が乗る車を見つけて確認したところ、初音さんが後部座席で死亡しているのを見つけたということです。
調べに対し、容疑者は殴ったことを認めているということです。
警察によりますと３年前、夫婦間での口論や、初音さんが容疑者から髪の毛を引っ張られたなどという１１０番通報を受け、警察官が駆けつけたことがあったということですが、被害届は出されませんでした。
遺体には多数回、殴るなどの暴行を受けたあとがあり、警察は今後、容疑を傷害致死に切り替えて、詳しいいきさつを調べることにしています。

事件が起きた住宅の近くに住む７０代の女性は「おとといの夜１１時ごろに家族が帰宅したあと、夫の怒鳴るような、ものすごい声がした。女の人と子どもの声も聞こえましたが、そのあとは静かになった。きのうの朝８時ごろには自宅に止めてあった車がなくなっていて、夜になると警察が自宅に来ていました」と話していました。