セディ
長野県飯田市の佐藤健市長は6日の定例記者会見で、市内の障害児通所施設で2021年度、
施設職員が通所児童に対し、
国のガイドラインで定義された心理的虐待を行ったと認定し、
県に報告したことを明らかにした。
施設は就学中の障害児が生活能力向上の訓練などを受けるために通う
「放課後等デイサービス」の民間事業所。
22年1月に寄せられた通報に基づき市が調べたところ、施設内で守るべきことを書いた
「約束カード」を特定の子どもの首にかけ、
守れない場合×印を付けたり、
四つんばいになった子どもの背中で
職員が連絡帳を書くなどしたことがわかったという。
施設側は市に、
「×印が減ることで約束を守ることができたという自信につなげたかった。後に○印に変えた」とか、「子どもが『机にしていいよ』と自ら四つんばいになり、断ってもやめなかった」などと説明したが、市はこれらの行為を障害者の尊厳を害する
心理的虐待に当たると判断した。
佐藤市長は
「施設には継続的に虐待防止のミーティングを
行い、県の虐待防止研修を受けるよう指導し、
現在は改善してきている」と述べた。
施設は読売新聞の取材に対し「コメントできない」としている。
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