- なんでも
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静岡県裾野市の「さくら保育園」で、
1歳児に虐待をしたとして、
当時、園に勤務していた保育士3人が逮捕された事件では、園児自らが被害を訴えることが難しく、
依然、全容が掴めていません。
この状況を受け、裾野市は12月10日から園児と
保護者を対象にした「心のケア」を始めました。
裾野市の「さくら保育園」では、当時、
園に勤務していた保育士の女3人が1歳児クラスの
園児に対し、顔を押す、宙づりにするなどの暴行を加えた疑いで逮捕されました。
これまでに確認されている虐待行為は16項目に上ります。
▼園児の足をつかんで、宙づりにする
▼寝かしつけた園児に対し「ご臨終です」と何度もいう
▼手足口病の症状のある園児の尻を別の園児に無理やり触らせる
▼カッターナイフを見せて脅す
保育士の女は、聞くだけでも辛くなる虐待を言葉も満足に話せない1歳児に繰り返していました。
<12月1日の保護者説明会の音声>
<保護者> 「頬にアザ作ってきたことがあるんですよ。土日だけあるんですよ。土曜保育でそういうのあったんじゃないですか」
<園側> 「把握は、私の管理が足りず、できていなかったと思います」
虐待を受けていたのは主に1歳児。
自ら被害を訴えることは難しく、
現時点では何人の園児が虐待を受けていたのか、
どの園児が被害にあったのか全容が掴めていません。
<1歳児クラスの保護者>
「(事件発覚後)3人の先生の顔(写真)を見せたら、すごい嫌な顔をして、『嫌だ、嫌だ』って言ってきたので、やっぱり嫌なことをされていたのかなと思う。それからは(写真を)見せられない」
この事件をめぐり、園児や保護者の中には精神的な負担を抱えている可能性があることから、
市は12月10日から「心のケア」を目的とした
取り組みを始めています。
10日は、さくら保育園の1歳児クラスを対象に、
常葉大学保育学部の山本睦教授が
「1歳児の子どもの発達段階に応じた心のケア」に
ついて講話を実施。
山本教授は「親が子どもに不安を感じさせないことが大事」と呼びかけたということです。
また、その後、希望した人に対して、個別の相談が行われ、民間から派遣された「公認心理師」が
相談に応じたということです。
裾野市・子育て支援課の笠間健男課長は
「今後は、全ての年次に対象をひろげ、 園児や保護者が気軽に参加しやすい方法を模索していく」としています。
静岡放送(SBS)- 1
22/12/13 04:27:47