- なんでも
- 読売新聞オンライン
- 22/11/18 08:37:14
聖カタリナ学園高校(松山市)野球部の寮で起きた集団暴行について、同校は17日、日常的な暴行に学校が気付けなかったなどとする第三者委員会の
報告書を公表した。
同校は被害者に謝罪し、2年間は自宅から
通学できる生徒だけに入部を制限するとした。
報告書によると、1、2年生9人が5月、
1年生3人をバットやスパイクで殴打。
寮の実態を指導者に報告しようとした2年生も暴行された。
ルーレットを回し、出た数に応じて殴る回数を
決めていたという。
昨年11月には、1、2年生だった4人が
「スマホの使用ルールを守らない」などとして
1年生1人に暴行。
被害者5人はいずれも腕や脚に打撲を負い、
3人は転校を余儀なくされた。
同校は保護者からの相談で事態を把握し、
6月に弁護士らでつくる第三者委員会を設置して
調査を進めていた。
第三者委は「暴力を当然視する空気があり、
罪の意識が希薄だった」と指摘し、
いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に該当すると認定。
部員数74人(5月現在)に対して指導者が4人と少なく、相談体制が機能していなかったとした。
同校は8月、寮に防犯カメラを増設し、
泊まり込みで生徒の世話をする「寮監」を雇う
などの対策を実施。
顧問として復帰していた元監督は、後任が決まれば指導から身を引くという。
近藤実校長は「生徒や教員全員が意識を変え、 『暴言・暴力・いじめをなくす』ことを第一に
再発防止を徹底する」とコメントした。
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