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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221116/amp/k10013881121000.html
■専門家「ウクライナとNATOの分断図るような情報戦も」
ポーランドに落下したミサイルについて、ロシアの安全保障に詳しい防衛省防衛研究所の兵頭慎治政策研究部長は「ウクライナはロシア製の防空システム『S300』を持っていて、ロシア製の迎撃ミサイルの破片ではないかという指摘がある。きのうもロシアからウクライナ全土にミサイル攻撃が行われたので、迎撃するためにウクライナ側が発射したミサイルの一部の破片がポーランド領内に着弾したという見方が強まっている。ただ、今回の着弾がウクライナだけのものか、ロシアのミサイルも着弾している可能性はあるのか、慎重に見極めていく必要がある」と話しています。
そのうえで「今回、ウクライナが保有するロシア製のミサイルのみが着弾したとしても、ウクライナ側が迎撃を行わざるを得なくなった原因はロシア側にある。着弾の責任を、ポーランドやNATO全体としてどの程度認定していくのか、あるいはしないのかは、かなり政治的な対応になるとみられる」と指摘しています。
また、落下したミサイルはロシアによる攻撃だとしてウクライナ側が批判していることについては「事実関係をめぐってウクライナとNATO加盟国の間で温度差ができ始めている。そこはロシアからすると、つけいる余地が出てきたということで、ロシア側がウクライナの言動には信ぴょう性がないという形で強くウクライナを非難し、ウクライナとNATOの分断を図るような形で情報戦を仕掛けてくる可能性もある」と話しています。- 0
22/11/29 11:31:51