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- マリーゴールド(太陽)
- 22/10/21 14:19:52
対向車に2キロのコンクリートブロック投げた疑い 4人を逮捕
10月20日 16時28分
ことし8月、茨城県と千葉県の県境で対向車線を走る車に重さ2キロのコンクリートブロックをすれ違いざまに投げつけフロントガラスを割ったとして、少年を含む茨城県内の4人が逮捕されました。
埼玉や千葉では同じ日に同様の事件があわせて6件、確認されていて警察は関連についても調べることにしています。
逮捕されたのは、茨城県古河市に住む解体作業員、斉藤雅樹容疑者(22)など少年を含む4人です。
警察によりますと4人は、ことし8月15日の午後9時前、茨城県境町と千葉県の県境にある橋を車で走行中に、対向車線を走っていた車に、重さ2キロのコンクリートブロックをすれ違いざまに投げつけフロントガラスを割った器物損壊の疑いが持たれています。
被害にあった車には、運転席に40代の男性が、助手席に小学生の子どもがそれぞれ乗っていて、男性の目に割れたガラスの破片が入ったということです。
コンクリートブロックは斉藤容疑者の仕事場の解体現場から持ち出したもので、4人は「走っている車に投げつけて面白がっていた」などと容疑を認めているということです。
同様の被害は同じ日の午後8時からおよそ1時間の間に埼玉県の越谷市で2件、春日部市で2件、千葉県の野田市で2件のあわせて6件確認されていて、警察は関連について調べることにしています。
被害にあった40代の男性が、NHKの取材に応じ当時の状況を証言しました。
男性は、ことし8月15日の午後9時前、自宅に戻ろうと茨城県から千葉県に向かって車を走らせていました。
助手席には、小学生の子どもが乗っていて県境にある橋を走行していたとき被害にあいました。
男性は当時の状況について「急にバシンという衝撃がして一瞬何が起こっているかわかりませんでした。フロントガラスが運転席側から大きく割れて何かがぶつかったんだとわかりすぐに路肩に車を止めました」と振り返りました。
車内には、割れたガラスの細かい破片が散乱し、乗っていた子どもにけがはなかったということですが男性の目には破片が入り、一時的に目に違和感を感じていたといいます。
男性が自宅に戻ったあとドライブレコーダーを確認すると対向車からブロックを投げつけられたような映像が記録されていたことから警察に相談しました。
男性によりますと、助手席に乗っていた子どもは、怖がってしばらく車に乗るのを嫌がっていたといいます。
今回の被害について男性は「本当に言葉もないですが、恐怖しかありません。同じような被害がほかにも起きているのではないかと心配になりました。理由が全く想像がつかず、なぜ、このようなことをしたのか憤りを感じます」と話していました。
新潟県にある長岡技術科学大学でガラスの特性などについて研究している本間剛准教授は今回の事件について状況によっては命に関わる危険性があったと指摘しています。
本間准教授はまず、車のフロントガラスの構造について「合わせガラスといって、一般的に粘着性のある透明なフィルムをガラス板2枚で挟む構造になっていて貫通や飛散しにくい構造になっている」としています。
そのうえで、本間准教授は「事件があった道路の制限速度の時速40キロのスピードで2台の車が対向する形で走行し今回の事件のように2キロの重さの石が飛んできたと仮定した場合、エネルギーでみると高さ25メートルから2キロの石を落としているのと同じ状況になる。こうした状況ではフロントガラスを貫通していた可能性もある」と分析しています。
そして、本間准教授は「貫通して頭などにあたった場合は、命の危険性があったかもしれないし破片が目に入って失明する恐れもあったといえる」と指摘しています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20221020/1000085998.html
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