- なんでも
- アイビーゼラニウム(新しいチャレンジ)
- 22/07/27 11:07:02
電気牧柵も気にしない?地面を掘って牧場に侵入
今回、被害にあった牧場は、牛が牧場の外に出ないように電気牧柵を設置していた。牧柵は触れると静電気が流れたような痛みを感じるということで、外から近付いてくる野生動物は触れると逃げてしまうというが、OSO18は違った。
牛の死骸に近い場所の電気牧柵の下には、土を掘り返した跡が残されていた。電気牧柵に触れながらも、ここから牧場内に侵入して牛を襲い、またここから出て行ったとみられている。
これまでにOSO18による人の被害は確認されていないが、標茶町役場では、町民に巨大なクマが相次いで牛を襲っていることに注意を呼び掛ける一方、通常より大きな足跡などの痕跡を見つけた場合、役場に連絡するよう呼びかけている。
役場では今回の現場に、動く物に反応するセンサー付きのカメラを設置し、監視を強化するなどOSO18の駆除に向け対策を進めている。
3年間で60頭以上 人前に姿を現さない”慎重さ”
牛を襲ったとみられているのは、推定で体重300キロから350キロ、体長3メートル、前足の横幅が18センチ近い、巨大なのオスのヒグマ。コードネーム「OSO18(オソ ジュウハチ)」と呼ばれるクマとみられている。
OSO18は、2019年に存在が確認されたヒグマで、標茶町周辺の牧場で繰り返し牛を襲っている。OSO18によるとみられる被害は、3年間で牛60頭以上に上っている。
これまでに巨大グマの姿をとらえた画像は1枚だけで、人前に姿を現さないよう、慎重に行動しているとみられている。
ハンターが離れた隙に死骸を持ち去ったか
しかし、ここ数年でOSO18の行動に変化が出てきているという。
猟友会標茶支部のハンター:
これまでは牛を襲った場所には現れなかったが、2021年からは再び現れたり、7月11日の被害では、牛を襲ってから一晩あけて死骸を移動させたりしている
11日に牛が死んだ牧場では、役場の指示で調査などのため現場に置いておいた牛の死骸が、翌日、近くの沢まで移動していた。
猟友会ではこれまで、何度もこのOSO18を駆除しようと試みてきた。
獲物に執着するクマの習性を基に、死んだ牛の周辺でハンターが警戒に当たったが、OSO18がハンターの前に姿を見せることはなかった。
しかし、ハンターが離れたあと、牛の死骸が現場からなくなっていたという。ハンターが離れた隙にOSO18が死骸を持ち去ったとみられている。
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