マジョラム(恥じらい)
こんな芸人のセカンドキャリアは、前代未聞と言えるだろう。「パンケーキ食べたい♡ パンケーキ食べたい♡」──ジェンダーレス男子のキャラクターで、きゃりーぱみゅぱみゅのヒット曲『原宿いやほい』に乗せて、このフレーズでネタを披露していたお笑い芸人の夢屋まさる(24才)。突然、3月いっぱいでの芸能界引退を発表したのは、今年1月で「社会人として新しい道を歩む」とだけ言い残していたが、その就職先が分かった。
この4月からテレビ朝日に入社していた。しかも、本人もテレビ朝日も全く隠していない。同局の公式サイトの「新卒採用サイト」のページには、ほかの同期らとともに、「鈴木優」と本名と写真付きで、プロフィルを堂々と公開。そして次のように語っている。
《学生時代は、約7年間プロの芸人として活動していました! ご存じの方がいらっしゃると嬉しいのですが「パンケーキ食べたい~」というネタをよくやっていた人です(笑)》
《内定者研修の次の日に、テレ朝での収録の仕事があり、とても不思議な気持ちになったことがありました!》
過去、芸能人がアナウンサー職としてテレビ局に採用されるケースはあったが、彼の場合は内定部門は、コンテンツ制作・ビジネス部門と明記した、れっきとした局の未来を託された新入社員である。
夢屋が、知名度を上げたきっかけは、無名の若手芸人がブレークを狙って出演する、日本テレビ系の元日の名物番組『ぐるナイおもしろ荘 若手にチャンスを頂戴! 今年も誰か売れてSP』(2019年)だった。この年の優勝者は、お笑いコンビ「ぺこぱ」だったが、夢屋もインパクトを残して、そのまま売れっ子への階段を駆け上がっていった。
ただ、あるお笑いライターは「アホっぽい芸風はあくまでキャラクター。学歴は、国立のお茶の水女子大付属小学校から、慶應中・高・大と進学した慶應ボーイ。中身は、超インテリですよ」と話す。慶應高校時代の2016年に、男女お笑いコンビで『笑顔甲子園』という“高校生笑い日本一決定戦”に出場したところを、カンニング竹山や小島よしおら所属のサンミュージックにスカウトされて、学生芸人として活動が始まった。そして今年3月に慶大経済学部を卒業。
先のテレビ朝日ホームページでは、テレビ局を目指したきっかけとして、《私についていただいたディレクターが「つまらない」と絶対に言わない方で、親身になってサポートしてくれたことがきっかけ。その尊敬するディレクターのように出演者に寄り添い、そして日本を代表する『隠れた才能』を全力で発掘・サポートしながら視聴者にコンテンツとして届けたいと考えたのが(テレビ朝日を)目指した理由です!》と、明かした。
自分の人生を変えてくれた『ぐるナイおもしろ荘』のディレクターに感化されて、進路まで決めていたようだ。
現役時代は、お笑いコンビ「トム・ブラウン」に、漫才のつかみで「夢屋まさるは殺します」と言われるなど、芸風には賛否両論もあったようだが、1発でも当てたことは、お笑い界でも高く評価されている。そして、そこにとどまらずに、新たなキャリアに挑む行動力と実力も稀有といえる。
「熱い思いと出演者側としての豊富な経験を携えていて、否が応でも期待をしてしまいます。テレ朝には、『アメトーーク!』や『ロンドンハーツ』を手掛けてきたお笑い界のカリスマプロデューサー加地倫三氏(53才)がいますが、夢屋さんの今後も楽しみです」(前出・お笑いライター)
著書のエッセーでは、ブレーク時の葛藤や学生時代に遭ったいじめ、アマチュア時代は宗教ネタなどのブラックユーモアにこだわっていたことなど、「パンケーキ」の芸風とは正反対の素顔も明かしていた。いろんな意味で底知れないタイプなだけに、異色の“元芸人のテレビマン”として、どんな仕事を成し遂げていくのか。業界内外から注目されていきそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d11eba1f40a5faf5b1afd6ce447ede15d09df7d
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No.14 アスター(信じる心)
22/06/23 15:57:41
顔はイケメンだよね。
レインボーの池田直人並みに、かなりのナルシストな感じだなって思ってたから、アナウンサーなるの知って妙に納得した。芸能界引退と聞いた時は、もったいないなと思ってたから、なんか安心?したわ。
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