包丁で娘の夫を3度襲撃、70代男性の呆れた言い分 ※キチがイ注意 

匿名

ターキッシュバン

22/05/06 20:01:29

「やることしか考えてなかった!」娘婿を3度襲撃、70代男性の呆れた言い分 

2022年05月04日 09時49分

「スプレーで目を狙った!やることしか考えてなかったですから!こういうふうに、2回か3回、スプレーをかけたんです。でも、こうやって押さえつけられたから、まずい、私の方がやられると、包丁を握って……!」

証言台の前に座り、身振り手振りで興奮気味に語る被告人。話が途切れない。「順を追って聞いていきますからね」と弁護人がたしなめたが、その後も変わらず、まるで自分の行為を誇るかのように語り続けていた。

被告人は逮捕当時76歳。昨年(2021年)の夏に、東京西部の住宅敷地内にヘルメットを被って侵入し、40代の男性に催涙スプレーを噴射したうえ、持ってきていた包丁で男性の腹部を刺したという殺人未遂と銃刀法違反の罪で起訴されていた。被害者は被告人の娘婿。ふたりは親族である。

いったいなぜ娘婿にそれほどの恨みを抱いていたのか。今年3月に東京地裁立川支部で開かれた裁判員裁判では、自転車をめぐる“一方的な思い込み”が根底にあったことがわかった。(ライター・高橋ユキ)

●娘婿への3度目の襲撃だった

被告人が娘婿を襲撃したのはこれが初めてではない。3回目だ。一度目は娘婿らの住む家に赴き、コンクリートブロックを窓ガラスに叩きつけて割り、警察沙汰になった。二度目は、娘婿の実家敷地で催涙スプレーを噴射したという。このとき傷害罪で起訴され、立川支部にて執行猶予判決を言い渡されていた。今回は、執行猶予中に起こした事件となる。

前回の傷害罪での裁判のとき、被告人は「今は、殺さずに済んでよかったと思っていますし、恨んでいません」と述べていたという。にもかかわらず、3度目の犯行に及んだ。当時の法廷での言葉について検察官に質されたとき、被告人は堂々とこう答えた。

「そういうこと言ってたね。建前と本音と、使い分けましたね」

二度目の犯行時の反省は“建前”で、実際には娘婿を恨み続けていたことになる。そこまでの強い恨みを抱くようになった出来事を問われると、被告人は語り始めた。

「きっかけは、ロードバイク。もう一台あるから、健康にいいからやってみないかと誘われた。嬉しいですよ!共通点ね。(娘婿は)器用な子で、組み立てたのを私にくれたんですよ」

ところが被告人の認識では、ある日「娘婿がロードバイクごと持ち去ってしまった」のだという。

「せこい、ひどいことするなと思いましたよ。親戚で……何てせこいことするんだと。腹立った。あいつは貸したっていうんだけど、ちゃんと断るべきじゃないかと言ってるわけ!」

娘婿は被告人に自転車を貸したつもりだったが、被告人はもらったと思い込んでいたようだ。そのために、持ち去られたと憤慨し、今でもその恨みが残っているのだという。

●「その時、殺すって思った。私もその時死のうと思った」

最初に、娘婿宅のガラス窓を割った事件を起こしたことも、被告人の中ではあくまでも“自分が被害者”ゆえの行動だった。

「ふざけんなよと話をするためだった。自転車の件、それしかない!ポチャンと投げたわけ。出てこいよと。ベランダの方に行って、出てこいよと言った。孫も娘も(家の中に)おるし、私から刺しに行こうと。向こうが出てきたら、話をすればいいだけのこと。なのに向こうは『怖い、怖い』と。『怖い』じゃないよ〜。話をしないと、あとあと、尾を引くから。ケジメつけないと。でも出てこない!……」

一度目の事件すら、このように恨み節全開で語りが止まらない。さらにこのとき、警察に通報されたことにも強い怒りを覚えたようだ。

「仮にも親戚だよ!?それを警察に差し出すなんて、とんでもないこと」と、あくまでも家族の揉め事なのに警察沙汰にした娘婿がやはり許せなかったのだという。

恨みは増幅し、2度目の催涙スプレー噴射事件を起こす際には「その時、殺すって思った。私もその時死のうと思った」と、自分の身を捨てる覚悟すら持ち、包丁を携えていた。


続く

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