猫の肉球
大阪大学は、日本人の乳児の顔分析から、赤ちゃんの顔の「かわいさ」は、多くの人で判断が一致することを確認した。また、かわいさが高いと評価される顔の特徴を明らかにした。
大阪大学は2022年2月18日、日本人の乳児の顔分析から、赤ちゃんの顔の「かわいさ」は、多くの人で判断が一致することを確認し、かわいさが高いと評価される顔の特徴を明らかにしたと発表した。同大学大学院人間科学研究科教授 入戸野(にっとの)宏氏らの研究グループによる成果だ。
まず、生後6カ月の赤ちゃん80人の顔写真について、20~69歳の日本人男女200人にかわいさを7段階で評価してもらった。平均得点が高い赤ちゃん10人と低い赤ちゃん10人を選び、それぞれの赤ちゃんの顔を平均し、合成でかわいさが高い顔と低い顔を作成した。
次に、かわいさが高い顔と低い顔を分析して、顔のどの部分を変形すればかわいさが増えるのかパターンを導き出した。その結果、かわいさは、顔の下半分にぱっちりとした目がある、顔が丸みを帯びているなどの特徴と関連していることが明らかになった。これらの特徴はローレンツの研究で知られている「ベビースキーマ(赤ちゃん図式)」と一致している。
画像を合成して作られた、かわいさが高い顔(左)と低い顔(右)のプロトタイプ(原型)
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