母親の「精神年齢１２歳」「知的障害あり」　田川市の１歳児死亡事件　福岡

”エアガン虐待死”母親が起訴内容否認
2/21(月) 14:30 Yahoo!ニュース

九州朝日放送
２０１８年、田川市で、当時１歳の男の子がエアガンで撃たれるなど虐待されたとして死亡した事件で、保護責任者遺棄致死の罪に問われている母親の初公判で、母親は起訴内容を否認しました。

起訴状などによりますと、常慶藍被告（２６）は２０１８年、夫の雅則被告（２６）と共謀の上、重度の低栄養状態などで衰弱していた三男の唯雅ちゃん（当時１歳）を病院に連れて行かず肺感染症などで死亡させた罪に問われています。

また、雅則被告は、唯雅ちゃんに対して、エアガンで至近距離から撃ってけがをさせたなどとして起訴されています。

２１日の初公判で、藍被告は「病院に連れていかなければならないとわかりませんでした」と声を震わせながら話し、起訴内容を否認しました。

弁護側は、藍被告の知能レベルが知的障害によって１２歳程度であると指摘し「故意が無かった」と無罪を主張しました。

犯人の顔

母親「救急車の番号がわからなかった」～1歳児「保護責任者遺棄致死」裁判　福岡
3/2(水) 19:23 Yahoo!ニュース

RKB毎日放送のニュース

福岡県田川市で1歳の男の子が父親にエアガンで撃たれ、その後、両親に育児を放棄されて死亡したとされる事件の裁判です。
2日の被告人質問で、母親は「救急車の電話番号がわからなかった」などと述べました。

起訴状などによりますと、田川市の無職・常慶藍被告は4年前、夫の常慶雅則被告と共謀し、1歳だった三男の唯雅ちゃんが衰弱していたにもかかわらず、育児を放棄し肺炎で死亡させたとされています。

弁護側はこれまでの裁判で「藍被告には知的障害があり、育児スキルがなかった」として無罪を主張。

藍被告が唯雅ちゃんの健康状態を、認識できていたかどうかが争点となっています。

2日の弁護側の被告人質問で、唯雅ちゃんが搬送された当時の状況について藍被告は「救急車の電話番号がわからず、旦那に聞いて連絡した」などと述べました。

一方、検察側は、唯雅ちゃんが死亡する直前に体温計を使った形跡があることについて質問。

藍被告は「心当たりがありません」と答えています。

エアガン虐待死公判　「母親はＤＶで学習性無力感」
3/3(木) 17:00 Yahoo!ニュース
提供元：九州朝日放送
２０１８年、田川市で当時１歳の三男を死亡させたとして両親が逮捕・起訴されている事件で、母親に対する６回目の公判が３日福岡地裁で開かれました。鑑定医が出廷し、夫からのＤＶにより「学習性無力感」と呼ばれる状態にあったと指摘しました。

起訴状などによりますと、田川市の常慶藍被告（２７）は、夫の雅則被告（２６）と共謀のうえ、三男の唯雅ちゃん（当時１）に必要な治療を受けさせず、低栄養による肺感染症で死亡させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。

当時、唯雅ちゃんには多数の骨折があったほか、エアガンによるとみられる傷があったということです。

３日の公判には、裁判所が依頼した鑑定医が出廷し、藍被告には知的障がいがあり、ＩＱは５８で精神年齢は１２歳程度だったと報告しました。

特に、目で見たものからの判断が苦手で「子どもの状態把握ができなかった可能性がある」としました。

一方で、雅則被告からのＤＶなどによって、学習性無力感と呼ばれる心理状態にあり、唯雅ちゃんの状態を認識していたものの、自分は何もできないと考え、病院へ連れて行かなかった可能性もあると指摘しました。

この裁判で藍被告の弁護側は「知的障がいから病院に連れていく必要があるとわからなかった」などと無罪を主張しています。

1歳息子にエアガン発射、虐待の母に懲役12年求刑　福岡地裁公判
3/7(月) 11:28 Yahoo!ニュース
福岡地裁＝福岡市中央区で
　2018年に福岡県田川市で1歳4カ月の男児が医師の診察を受けずに低栄養状態で死亡し、遺体にエアガン発射によるとみられるあざが多数見つかった事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親で無職、常慶藍被告（27）の裁判員裁判の論告求刑公判が7日、福岡地裁（溝国禎久裁判長）であった。検察側は、男児の異常を認識したのに病院に連れて行くなどの措置を怠ったとして、懲役12年を求刑した。

　検察側が公判で明らかにした司法解剖結果などによると、男児には全身に円形の傷が71カ所、骨折が31カ所あり、食事も十分に取れていなかったとみられる。藍被告の夫で土木業の雅則被告（26）は保護責任者遺棄致死罪に加え、男児をエアガンで撃った傷害罪でも起訴されており、藍被告とは別に審理される。

　これまでの公判で藍被告は、雅則被告の暴行も男児が衰弱していることも「気づかなかった」と主張。これに対し検察側は、藍被告は介護施設で働いた経験があり、死亡の2日前にも男児を風呂に入れ、傷や衰弱を認識することは可能だったと指摘してきた。

　一方、弁護側は藍被告に軽度の知的障害があるとした鑑定結果を踏まえ、男児の状態を正確に認識できていなかったとして無罪を訴えている。藍被告は公判で男児の一部の円形の傷は気づいたが、虫刺されだと思って軟こうを塗ったと説明。「（男児は）ご飯も食べていた」と述べ、病院に連れて行くべきだとは思わなかったと主張した。

　起訴状などによると、藍被告は雅則被告とともに、18年10月に三男唯雅（ゆいが）ちゃんが重度の低栄養状態に陥り、翌月にかけあばら骨など多数を骨折して肺感染症を発症したにもかかわらず、医療機関を受診させず同年12月に肺炎で死亡させたとされる。

判決が出ましたので貼ります。

1歳男児虐待死　母親に懲役8年判決　福岡地裁
3/11(金) 15:27 Yahoo!ニュース
死亡した男児が両親にエアガンで撃たれたとされる県営団地。一家は最上階の一室に住んでいた＝福岡県田川市伊加利で2019年11月7日午前9時22分、宮城裕也撮影
　2018年に福岡県田川市で1歳4カ月の男児が医師の診察を受けずに低栄養状態で死亡し、遺体にエアガン発射によるとみられるあざが多数見つかった事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親で無職、常慶藍被告（27）の裁判員裁判で、福岡地裁（溝国禎久裁判長）は11日、懲役8年（求刑・懲役12年）を言い渡した。

　この事件で藍被告とともに逮捕された夫の土木業、雅則被告（26）は、保護責任者遺棄致死罪に加え、男児をエアガンで撃った傷害罪で起訴されている。藍被告とは別に審理される。

　起訴状などによると、藍被告は雅則被告とともに、18年10月に三男唯雅（ゆいが）ちゃんが重度の低栄養状態に陥り、翌月にかけあばら骨などの骨折多数で肺感染症を発症したにもかかわらず、医療機関を受診させず同年12月に肺炎で死亡させたとされる。