「『産みそびれ』は避けたい」コロナ禍で増える“卵子凍結” 合併症などデメリットも

匿名

鹿児島市電第二期線

22/02/20 12:33:03

■出会い激減、「いつか産みたい」

新型コロナウイルス禍の収束が見えない中、「将来、子どもを持ちたい」という女性らが卵子の凍結保存に関心を寄せている。
婚活が思うように進まなかったり、漠然と将来に不安を抱えたりし、将来の妊娠に備えてクリニックを訪れる。
卵子凍結は、不妊症リスクがあるがん患者らに可能性を残す技術だったが、近年は健康な独身女性のニーズが高まっている。

東京都に住む女性(40)は2年前、卵子を12個凍結した。30代に入ってから婚活を続けてきたが、緊急事態宣言で飲み会やイベントなど出会いの場が激減。
家で1人で過ごす時間が長くなり、孤独感も強まった。40代を目前に、結婚以上に妊娠への焦りが募っていった。そんな時、ネットで卵子保存バンクの広告が目に入った。「卵子の老化を止められるなら」と決断。
採卵前には毎日、卵巣を刺激するホルモン注射が必要だが、在宅勤務になったこともプラスとなった。

子を持たない生き方や養子縁組を視野に入れたこともある。それでも本音をいえば、「『産みそびれ』は避けたい」だった。

卵子凍結保存サービスを扱う東京都のバンクでは昨年、問い合わせが1・3倍に伸びたという。将来的に子どもがほしいがパートナーがいない人や、結婚したが2、3年は仕事に専念したい人など、依頼者が抱える事情はさまざま。担当者は「男性に比べて雇用が不安定で、妊娠にはタイムリミットもある。コロナ禍で将来に不安を抱えた女性も多いのでは」とみる。

ただ、凍結保存しても将来確実に妊娠できるわけではない。日本産科婦人科学会によると、体外受精における分娩(ぶんべん)率は、30歳=約22%、
35歳=約19%、40歳=約10%と加齢に伴って低下する。採卵などによる合併症の可能性や、リスクの高い高年齢妊娠・出産につながる恐れなどから、
同学会は「推奨しない」との立場を取る。

2022/2/19 18:00 神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202202/0015076032.shtml

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