- なんでも
- 函館市電本線
- 21/12/21 09:05:20
https://www.fnn.jp/articles/-/288156
太宰府主婦暴行死事件が節目を迎えました。
傷害致死などの罪に問われていた被告2人が上告せず、女を懲役22年、男を懲役15年などとする控訴審判決が確定しました。
刑が確定したのは、太宰府市の無職・山本美幸被告(42)と岸颯被告(26)です。
◆2019年 電話録音音声
山本美幸被告
あなたたちのおかげでめっちゃ借金が増えてさ、めっちゃ生活潰されているんですけど」
山本被告と岸被告は2019年10月、佐賀県の主婦・高畑瑠美さん(当時36)を監禁して木刀で殴るなどの暴行を繰り返し、外傷性ショックで死亡させた罪などに問われていました。
2人は初公判から一貫して全ての起訴内容を否認。
法廷では罪をなすりつけ合っていました。
被告人質問よりー
◆岸被告の弁護人
「暴行したのは?」
◆岸被告
「当然、山本さんです。瑠美さんを救えるなら救いたかったですね」
◆山本被告
「“ケツバット”と言っておしりを木刀で30回くらい叩いていた」
◆山本被告の弁護人
「岸さんが行った?」
◆山本被告
「はい」
検察側は、山本被告が瑠美さんをホストクラブに無理やり同行させて総額6000万円以上の借用書を作成したと主張。
その返済のため、瑠美さんに対し、岸被告と激しい暴行を繰り返して服従させたと指摘しました。
注目された一審判決はー
◆岡崎忠之裁判長
「主文 山本被告を懲役22年 岸被告を懲役15年などに処する」
「犯行の動機や経緯を見ても、被告人両名は瑠美さんを服従させて搾取するという、私利私欲の目的のために犯行に及んだ」
判決を不服とした山本被告と岸被告は控訴しましたが、控訴審も「事実の誤認はない」と一審判決を支持。
12月17日が上告の期限でしたが、両被告と検察の双方が上告せず、山本被告への懲役22年、岸被告への懲役15年などとする一審判決が確定しました。
罪をなすりつけ合い無罪を主張していた両被告に、どんな心変わりがあったのか、山本被告の弁護人はTNCの取材に対しー
◆山本被告の弁護人
「上告しなかった理由は私も分からない」
山本被告は、弁護人にも理由を打ち明けることなく裁判を終わらせました。
家族思いだった主婦が無残な死を遂げたこの事件。
被告らの罪に対して司法の判断が下され、一つの節目を迎えました。
この事件を巡ってTNCは、遺族の訴えがありながら捜査に乗り出さなかった佐賀県警の対応について問いただしてきました。
しかし、佐賀県警は、「対応に不備無し」と結論づけて以降、再度の調査や第三者委員会の設置に向けた動きを見せることは未だありません。
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