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- 21/10/31 01:03:36
「世帯年収は300万円台」大借金家庭から東大に進んだ僕が、"親ガチャ"に違和感をもつ理由
2021/10/28 9:00
(略)
現役東大生の布施川天馬さんは、家庭の事情から1日8時間のアルバイトを週3日続けながら東京大学に合格した。布施川さんは「“親ガチャ”という言葉がはやっているが、自分の人生は生まれた家庭だけでは決まらない。その言葉に甘えて可能性をつぶすのはもったいない」という——。
僕が「バイトしながら受験をした」というと、正気を疑うような目をされます。僕には「なんでそんなことをする必要があるの?」とでも言いたげに見えました。みんなはなんて快適な受験ライフを送っていたのだろう、と少しうらやましくなる部分もありました。
周りとの資金力の差を痛感したのは、やはり勉強に関してでした。みんな、勉強する際に全く金に糸目をつけないのです。「留学したいなぁ」と言っていた友人がフッと姿を消したかと思えば、2週間後に中国土産をもってきたことがありました。たったの2週間とはいえ、留学となれば数十万円くらいは軽く消し飛びます。
最近では「親ガチャ」という言葉がはやっているようですが、この言葉に甘えて自分の可能性をつぶすのはもったいないことだと思います。もちろん、中にはこの甘い言葉にもたれかかって生きるしかないほど傷を負ってしまった人もいるでしょう。
ですが僕は、もしも「自分がまだ頑張れる」と思える余地があるなら、苦しくても自分の足で前に進むべきだと思います。
僕が、「うちには受験費用のお金すらないかもしれない」と焦っている時、当たり前ですが、僕の家族へ手を差し伸べてくれる人は一人もいませんでした。
結局、緊急事態に頼ることができるのは、自分しかいないのだと思います。状況を変えたいなら、誰かが手を差し伸べてくるのを待たずに、自分が動くしかないのです。
才能や可能性があるかどうかなんて、わかることではありません。それに、ないと判明したからどうだという話でもありません。
だからこそ、あるかどうかも分からない自分自身の可能性を愚直に信じ続けることしか道はないのではないでしょうか。
プレジデントオンライン
https://president.jp/articles/-/51150?page=5
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