ササバラ
テキサス大学オースティン校のエイドリアン・ウォード氏は、人の記憶プロセスは、それを引き出す難易度によって区分できるとの仮説を立てている。
たとえば図書館に足を運んで、求める情報を探し出すのは、とても骨の折れる作業だ。たとえ手元の本に答えが書かれているとわかっていたとしても、それを見つけるのは容易ではない。
一方、ときおり度忘れすることもあるが、頭の中にある思い出や記憶なら、ずっと素早く思い出すことができる。
ウォード氏によれば、ネット検索で得られる情報は、どちらかというと後者に近いのだという。
だからネットで情報を見つけ出したときの感覚は、記憶を思い出したときの感覚に似ている。おかげで、人はまるで自分の記憶が増えたかのような錯覚に陥ってしまう。
これについてウォード氏は、記憶を思い出すより早くGoogleがさっと答えを出すと、人は”頭の中の検索エンジン”が何も回答できなかったことに気づかない可能性があると述べている。
それはときに困ったことにもなるかもしれない。ある情報が自身の記憶なのか、それともネットに記載されていたことなのか区別できない人は、非現実的なまでの自信を抱くことがあるからだ。
この点は「ダニング・クルーガー効果」にも似ている。
ダニング・クルーガー効果は実力に乏しい人が、自身の能力について根拠のない自信を抱くことがある認知バイアスだ。その原因は、己の無能力を客観的に認識できないことだとされている。
あなたの周囲に物知りであることをやたらと鼻にかける人がいたら、その人が検索エンジンに振り回されていないか疑ってみるといい。
また、ネット上には玉石混淆の情報が溢れている、検索で導き出された情報が正しいとは限らないということも頭にいれておこう。更に情報は常にアップデートされているから鮮度も大事だ。
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*コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています
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No.1 シキンボウ
21/10/26 18:49:26
数種類ある辞書の中からどれを使ってどのように調べればいいのかというのを考えられることと比べたらネットはあまりにも安直すぎる
自分の記憶にも満たないものだと思う
それを確実に自分の記憶に取り入れられる人は優秀になれる
なにも理解せず流してしまうとただの幻に過ぎない
幻にしないためには自分の言葉で他人にそのことを説明するといいよ
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No.2 テッポウ
21/10/26 19:01:38
ネット検索は自身の外部記憶にもつかえるよ。
ただ、数ある情報のなかから、何を引き出すか、正しく検索するか自身の能力にかかってると思う。
ワクチン。
オリンピック。
皇室問題など、
あふれる情報から何をひきだすか、引き出せないか、憶測と妄想に振り回されないことが重要です。
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No.3 ランプ
21/10/26 19:08:05
本当に必要な情報や知識はネットでなんとなく収集して後は本を買ってそれで知識を固める感じかな?
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