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- 21/10/14 10:46:35
小室圭さん(30)と結婚する眞子さま(29)は皇籍離脱に伴う一時金受け取りを辞退する。眞子さまに対し、「税金で暮らしてきた」ことへの批判はやまない。
ここで宮家の経済事情について考えてみたい。
一時金について、メディアによって額がバラバラである。
1億3725万円が正しい。皇族費には基本的な定額があり、いまは年3050万円である。
成年皇族のひとりが受ける年間額である。
結婚に伴う皇籍離脱の一時金は、定額の半額の10倍までが支払われる。前例では、天皇の娘が10倍、孫が9倍、曽孫が7倍である。眞子さまは、平成の天皇(現・上皇さま)の孫(皇孫)だから、9倍(1億3725万円)となったはずだ。
法的には「皇族であつた者としての品位保持」のための金である。いきなり狭いアパート暮らしをされては困るという配慮からのいわば退職金である。
9倍というのは実は9年分の年金だ。
定額の50%を9年分支給するので「生活費などに充ててください」という趣旨だ。
昭和天皇の四女、厚子内親王が池田隆政氏と結婚する際(1952年)の一時金は当時700万円であった。池田氏は結婚後、岡山で池田動物園を開園する。しかし経営は当初うまくいかなかった。
国会では「一時金がゾウとトラに食われた」と批判された(61年3月、参議院予算委員会第一分科会)。動物園経営に使われたとの批判であるが、一時金を何に使おうが自由である。
眞子さまの場合、一時金を国民ひとりに換算すると1円ちょっとであった。30年間も自由を奪っておいて、結婚のお祝いを1円も払えないのかと言いたくなる。
眞子さまは無一文でニューヨークに渡るわけではない。一時金がない分、宮家の蓄えからいくばくかは持っていくはずだ。 皇室費には、宮廷費、内廷費、皇族費の3つの区分がある。
宮廷費は公的な費目で、今年度は約118億円。
皇居内の土木工事、御所の修繕費など大規模事業もある。対する内廷費・皇族費は、それぞれ天皇本家、各宮家の私的活動のための費目である。
内廷費は今年度3億2400万円、皇族費は4宮家の計で2億6931万5千円。
秋篠宮家を考えると、皇嗣である宮さまが定額(3050万円)3倍の9150万円、妃殿下の紀子さまが定額の半額の1525万円、成人した眞子さま、佳子さまが定額の30%の915万円、未成年の悠仁さまが10%の305万円と算出され、計1億2810万円が秋篠宮家に支払われている。
実は皇嗣に就く以前、秋篠宮さまの皇族費は定額ピッタリの3050万円であって、宮家全体でも6710万円で、宮家財政は苦しかった。
内廷費・皇族費は、天皇・皇族への給与と考えると分かりやすい。
公務員給与と同じ性格を持つ。使い道は問われない。 「皇室マネー」の公私の線引きは微妙である。男子皇族は皇位に就く可能性があり、教育費は公的マネーである宮廷費でまかなうのが基本だ。天皇陛下も秋篠宮さまも学習院の授業料は宮廷費からであった。
ただ、悠仁さまがお茶の水女子大学付属小学校に入学する際、「国民の負担や社会情勢を考えて」という宮家の申し出があり、皇族費で払われることになった。これに対し、女性皇族の学費は常に皇族費扱いだった。
秋篠宮家の「給与」は多額に見える。
しかし、宮家の家政運営は、宮内庁から派遣される宮務官、侍女、コック、運転手だけでは回らない(1990年の宮家発足時は7人だった)。
侍女長は、掃除や洗濯まではしない。だから「お手伝いさん」が必要で、子どもが小さい時、保育士も必要になる。私的使用人として宮家が雇用する。
一般に、皇族費の半分は人件費に消える。
宮邸の水光熱費、コメ、肉、魚……といった食費もここから支出される。
宮家のお金は、皇嗣職大夫が通帳を管理する。歴代の管理者たちは家計運営が大変であった。
なぜなら、悠仁さま誕生で、「きちんとした帝王教育を」というプレッシャーを受け始めたためである。
むろん、秋篠宮家にもそれなりの貯蓄はある。
皇族は、国民年金にも国民健康保険にも入れない。
病気をしても、宮内庁病院以外に通えば、全額自費払いである。万が一に備えるのは当然だ。
続く
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