長野・須坂市動物園　飼育員日誌　ニホンジカの「いずみ」　高齢２０歳でも食欲は旺盛

長野県須坂市の須坂市動物園

南園で生活するニホンジカの「いずみ」は今年の６月で２０歳になりました。ニホンジカの平均寿命は１５～２０歳なので、「いずみ」はおばあちゃんシカです。
おばあちゃんでも食欲旺盛、元気いっぱいです。飼育員が餌を持って獣舎に入るとそわそわと周りをうろつきます。まずはお気に入りのリンゴ、ニンジン、配合飼料を残さないようにきれいに食べ、同居中のトカラヤギの餌を見ておいしそうなものが残っていれば食べます。その後に青草をゆっくりと食べます。
食べ終わると日陰になる小屋の中で一休み。時々小屋の外に出て日向ぼっこをします。眠そうな表情で座っている姿はとてもかわいらしいです。
座っていると反芻（はんすう）をする様子も見やすいので来園した際に観察してみてください。反芻の観察ポイントは喉です。「ぐいーん」と口の方に上っていくのが見られます。これからもよく食べて、けがや病気を乗り越えて長生きしてほしいです。
（ニホンジカ担当　平野愛実）
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d63e224948e5f1e51828f85d57a0b2de11f2c9b