• No.2 トウガラシ

    21/09/15 18:05:56

    ■外務省幹部「北朝鮮に目を向かせたいのではないか」

    外務省幹部はNHKの取材に対し「日本のEEZ=排他的経済水域内には落下していないとみられ、日本の安全保障には影響しないと考えている。先に北朝鮮が発表した巡航ミサイルの発射実験もそうだが、国際社会の目がアフガニスタンに向いている中、挑発的な行為で北朝鮮に目を向かせたいのではないか」と述べました。

    ■最近の北朝鮮のミサイル発射

    北朝鮮は、ミサイルの発射を繰り返すことで能力の向上を図ってきました。

    北朝鮮はおととし、短距離弾道ミサイルなど合わせて25発を発射し、去年は短距離弾道ミサイルを合わせて8発発射しました。

    そしてことしは、3月21日に西部のピョンアン(平安)南道オンチョン(温泉)付近から巡航ミサイルと推定される2発を発射したのに続き、3月25日には東部のハムギョン(咸鏡)南道ハムジュ(咸州)付近から日本海に向けて弾道ミサイルを2発発射しました。

    そして北朝鮮は今月13日、12日までの2日間、新たに開発した長距離巡航ミサイルを発射したと発表していました。

    これについて北朝鮮は「わが国の領土と領海の上空に設定された、だ円や8の字の軌道に沿って2時間6分20秒飛行し、1500キロ先の目標に命中した」としていて、韓国とアメリカの情報当局が詳しい分析を進めていました。

    ■岸防衛相「変則的な飛翔の可能性含め分析中」

    岸防衛大臣は夕方、防衛省で記者団に対し「北朝鮮は、きょう午後0時32分と37分ごろ、内陸部から、少なくとも2発の弾道ミサイルを東方向に発射したもようだ」と述べました。

    また「初期の情報に基づき日本の排他的経済水域の外に落下したものと推定されると発表したが、暫定的な評価であり、変則的な飛翔の可能性も含め、引き続き分析中だ」と述べました。

    そして「今回の発射は国連安保理決議に違反するもので極めて遺憾だ。わが国と地域の平和と安全を脅かすもので強く非難する」と述べるとともに、アメリカや韓国など関係国と緊密に連携していく考えを示しました。

    一方、記者団が「ミサイルは、排他的経済水域の内側や領海内に落下した可能性もあるということか」と質問したのに対し、岸大臣は「そうしたことも含めて、分析を進めている」と述べました。

    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210915/k10013260161000.html

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