小田原攻めは豊臣秀吉が北条氏政・北条氏直を倒し、北条家を滅亡させた戦いです。本能寺の変で明智光秀が謀反を起こし織田信長が自害に追い込まれると、豊臣秀吉はライバルの柴田勝家を賤ヶ岳の戦いで破り、のちに徳川家康も家臣にします。豊臣秀吉は正親町天皇からは太政大臣の地位まで与えられ天下人同然の状態になりますが、この時点でも北条氏政と北条氏直は従いません。
この北条家と、鎌倉時代に執権を担った北条氏とは桓武天皇の末裔であるという点以外はあまり関係ありません。1496年に相模国で「最初の戦国大名」と呼ばれる北条早雲が小田原城を建設し、北条家の栄華が始まります。4代目当主の北条氏政は、上杉謙信・武田信玄と対立や同盟を繰り返し、関東一体を支配。5代目当主の北条氏直へ家督を相続後も実権を握り続けました。その後、徳川家康と対立し、和睦の条件で真田昌幸が激怒。豊臣秀吉が仲裁するも、聚楽第への上洛要請を再三無視したことで北条家討伐命令が豊臣秀吉から各地の大名へ出され、豊臣秀次・徳川家康・前田利家・織田信雄・石田三成・黒田官兵衛（黒田孝高）らが出陣します。
小田原攻めでは頼みの綱であった伊達政宗も豊臣秀吉に寝返り、北条氏規も降伏。小田原城は細川忠興・蒲生氏郷・織田信雄・徳川家康に包囲され、海には毛利元就・長宗我部元親の水軍が配備。最終的に北条氏直は高野山への追放され、北条氏政・北条氏照は切腹。北条家は滅亡しました。
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