千葉大生が女子中学生を2年間監禁… ムショ仲間が語る「寺内樺風」受刑者の異常性

匿名

メガネ

21/06/12 16:28:52

 当時中学1年の女子生徒を誘拐、2年間監禁した元千葉大生・寺内樺風(かぶ)受刑者(逮捕当時23)の事件をご記憶だろうか。2016年3月、東京都・中野区の監禁部屋を抜け出した女子生徒が同区で保護されたことで、事件は発覚。全国に指名手配された寺内受刑者は、少女が保護された翌日に静岡県伊東市で身柄を確保された。自殺未遂を図って、通りかかった新聞配達員を呼び止め「死のうと思ったが死に切れなかった、警察を呼んでほしい」と助けを求めたのだ。

 事件発覚から5年。そんな寺内受刑者の近況を知るのが、関東地方のある刑務所で彼と寝起きを共にしていたA氏だ。

「川越から来た奴はだいたい運動が大好きになってて、運動会やソフトボール大会もすごい張り切ってやるんですけど、彼はそういう感じじゃなかったですね」

 “川越”とは、川越少年刑務所のことを指す。通常、刑事裁判で実刑判決を言い渡された被告人たちは、その刑が確定すると収監される。だが、少年や初犯、性犯罪など、一部の受刑者はまず「調査センター」に指定されている刑務所に送られることになっており、ここで矯正にあたっての処遇指標が指定され、改めて各地の刑務所に移送される。関東で性犯罪を犯した者たちの「調査センター」は川越少年刑務所である。いわく「強制性交で逮捕された新井浩文も川越に落ちます。期間は決まっていないんですが、そこで訓練みたいなものを受けてくるんです」(A氏)という。

「刑務所では、刑務官に対する返事とか、独特の行動所作があるんですが、そういったものを川越で仕込まれます。動きとか返事を見てると、こいつ受けてきたんだなというのがすぐにわかります」

 だが、2019年6月に川越からやってきた寺内受刑者には“仕込まれた”素振りを感じさせなかったというのだ。口にするのは、彼の“頭の良さ”が思い浮かぶエピソードの数々だ。

「彼は完全な天才肌でした。コンピューターの知識がありすぎるんで寺内くんにはパソコンは触らせられないということになった。結局、パソコンを使わない工場(※刑務作業)に送られましたね」

 もともと寺内受刑者は、千葉大学工学部に通いデータ解析を学んでいた。監禁前にはカナダに留学し自家用機の操縦資格を取得してもいる。優秀な学生としての顔を持ちながら女子生徒の監禁を続けていたのだ。逮捕後、未成年者誘拐や監禁致傷などの罪で起訴されたが、一審・さいたま地裁の判決公判で「(自分は)16歳です」、「森の妖精でございます」などといった不規則発言を繰り返し、判決言い渡しが延期になるなどの番狂わせも起こした。のちに懲役9年の判決が言い渡されたが、被告側・検察側ともに控訴。高裁では「一審は心理的拘束の悪質性を適切に評価していない」と一審破棄のうえ懲役12年が言い渡され、刑が確定した。

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